042 とっても楽しい道化市②
そんな様子をいち早く
まず、目に
そして、それらに囲まれながらやって来たのは……
「……すごい━━」
〈ワァーッ!〉
驚きで目を大きくする少女の言葉を
続いて巻き起こる、
そのどれもが、外にいる
……ただただ、圧倒的。
目の前にある
そこから先は少女を含め一人の例外も無く、
最初に出てきた
その後もメインとなる動物が変わる
「……!! クマ! クマが来たの!」
「ほら、ロッコ……見て!」
自分の
それを
〈グオォ!〉
最前列……しかも、真正面。
そのあまりの
「わぁ……!」
暗めの巨体に
特注であろう三つの車輪が付いた小さな
大きな
〈あははは……!〉
〈すごいすごい!〉
ギャップというものは、それだけで観客を沸かせる武器となり
もしも森の中でバッタリと出会ってしまったら、恐怖そのものでしかない存在の代名詞でもある
〈グオオ!!〉
〈わーっ、はははは!〉
そんな
初日の一発目。最前列で……しかも、ど真ん前。
人一倍に目を輝かせては、一生懸命に手を叩いている少女の
「(…………)」
自分達の
「え、何……? ほらほら、こっちに来るみたいだよリリー」
そう声を出す若いシスターの
そこへ、やって来た
そのまま少女の
〈おぉ……!〉
周囲からは小さく
そんな
「……?」
両手に収まったリンゴへ
そして、
「……?? …………あっ」
どうやら、今度は
キョトンとしていた少女の
うーん、どうしようか……
少しだけ迷いを見せる少女に対し、続けざまに
「あはは……! リ、リリー……クマさんがそのリンゴを
周囲と同様に目の前の
「……えいっ」
最後に、おやつをくれた少女に大きく腕を振り、そのまま
「わあ……!」
一番の楽しみとしていた
ふわり。
あれ? 少女がそう思っているのも
……そう。それぞれ右と左に
「あっ……見た? ねえ、二人とも……今の見た? 今、私を見て
一人嬉しそうにはしゃぐ若いシスターをよそに、観客達に深く頭を下げてから二人の男性は
今までの
観客席から
「━━それでは、最後に´とっておき´をご
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