038 ちょっぴり不思議な道化市②
……さて。そんな
中身を確認した
白が二つで、赤が一つ。
〈キッ、キキ!〉
一つ一つ
「おお……!」
どこからともなく上がる
それを職としている以上、
そして、再びと並べられた
お
並んだ三つの箱を
〈キッ、キッ!〉
「…………?」
キョトンとした顔で
ざわり。ざわわ。
周囲に走る、注目と
〈ワアッ━━!〉
「……!!」
思わずと体を
〈ぱち、ぱち……〉
「…………」
最初はただ、周りに合わせていただけ。
〈ぱちぱち……ぱちぱちぱちぱち〉
されど、手を
「わぁ…………わあ!」
それから少しすると、
箱に入れられる、白が二つで赤が一つの玉。
受け取った少女が箱から赤い玉を取り出すことで、
何かが増えることもなく、何かが
それらの流れを数十と
━━
少女は食い入るように売り物を
……とても
見たことや聞いたことのない物は、
その近くに置かれた小さめの
……とても
あまり聞くことのない
一人での演奏を続ける
お金を持たぬ少女はせめてものお
少女は様々な店を
若いシスター達の足元に座って
……とても
なんて
笑顔に
思うがままに動いても、誰からも
ああ、本当になんて
どれだけの時間を
…………。
しかし、少女は思いに
いつまでも見ていられるし、聞いてもいられる。とても´
……でも。
それならばどうして、今の自分はこんなにも……´楽しく´、ないんだろう?
少女は考えた。
´
気付いた時には一緒にあって……´
そこに、違いなんてあるの? 違いなんて……必要なの?
「うーん……」
考えても考えても……結局、その答えが出ることはなかった。
楽しそうな笑顔が
「…………」
ここはとても´
だけれど、´楽しく´はない……
なんで? どうして?
そんな疑問を
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