034 お揃いの服、お揃いな顔①
「わあっ……!」
「おっと、そうはいくかっ!」
人々は
心が
それらに
「やだ、離してっ。もっと近くで見るの!」
「へへ~ん、ダメで~す。離れたりなんかしたら、すぐに
「やだ、やだやだ!」
´じたばた´と
実際よりも
そして、あくまでも自然を
その
そのまま
規則的に
「もう降りる、降りるの!」
周囲をさらりと見回し、この場では自分以外に
「う~ん、どうしようかなぁ? そうだなあ……私達のそばから、勝手に離れたりしない? いい子に出来るなら〜、降ろしてあげようかなっ」
「出来るのっ! だから、早く降ろしてっ!」
わざとらしく困った表情を作り、そう言いながらも接近させてくる若いシスターの顔を両手でグイッと押し返し。それでも
そうした
〈ふわっ……〉
……おや?
「む〜ん…………ハッ! こ、この
すぐさまブンブンと左右に振られる頭……
やがて視線はビタリと止まり、それを認識すると同時に若いシスターのお
……バゲットだ。
十数種類にも
火に
(
「…………」
「…………」
何かを
「あ、あのねリリー。私はあそこのお店にちょっとだけ用事があって……そ、その……調査……そう、調査! どんなものを売っているのか、食べても大丈夫なものなのか……実際に私自身がお店に行って、
「ふうん」
「とっても大事な……! し、
「ふうーん……」
ここに来て
つい
そこに、
「い、行っても……よろしいでしょうか……」
「…………」
「ねえ、リリー? このままじゃ、
「む……。たくさん……みたい」
「うんうん。それなら、今のうちに行かせてあげないとね?」
「むぅ……」
まるで
「…………(こくり)」
「……!! やったあ、二人とも大好きっ!」
少女が自身の頭を
感謝の言葉だけを二人に残すと……´ばびゅん´風を切り、
「そういえば……リリーは
普段から
それが
それを身に
最後に´あれやこれや´と店主に注文をしている、その量の多さに人々が
そんな、周囲からは文字通り
「……クマ。…………!! 大きなクマがみたいの!」
思い出したように顔をパッと明るくさせ、
同時に興奮していた気持ちも返ってきたのか、そう答えた少女の
「クマかぁ、出てくるといいね。私も大きなクマは好きだよ。もちろん……ちっちゃなロッコもね?」
「うん!」
「━━なになに、何の話〜?」
お
手に持った皿からは
「えへへ、すぐに終わらせま~す!」
そのまま少女達の向かい側に腰を下ろし、テーブルの上に皿を置き、
両手に花……ならぬ、両手にバゲット。
もぐもぐ……
もぐもぐ……
食べっぷりの良さというものは、
もぐもぐ……!
もぐもぐもぐもぐ……!
それも
目の前に座っている二人は、そんな若いシスターから
「……ふぅ。調査終了、問題なし!!」
すっかりと
「それでね、リリー。さっきお店の人に教えてもらったんだけど……もっと中央の方まで行けば、
「……本当? クマもあるかな?」
「きっとあるよぉ、あるある! ん〜、
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