第2話犬丸再起を図り忍修行をするの巻

 忍びの里を追放されてしまった…しかしそれも仕方ないと犬丸は思う。

 忍具の使い方ひとつとっても、弟である五郎丸には及ばないのは分かっていた。

 弟である五郎丸は手裏剣を投げさせれば百発百中の腕、鈎爪を使わせればスルスルと高い壁を上り、水蜘蛛の使い方も心得た物でスイスイと水上を渡りきる…

 忍具の使い方で言えば才能の塊。

 忍術にしても同様である…その様は真綿が水を吸う如くであった…

 そういった凄まじい才能を見続けても、忍びとしての才がないと追放されても犬丸は忍者になりたかったのだ‥‥


「追放された…でも…でも諦められない! 忍具がダメなら修行で補うんだ!」



 この日から犬丸の血の滲む…いや…血反吐を吐く荒行が始まった…

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