第3話

蜜宿ちゃんの実家に行った夜のこと。

「叶多くん泊まっていきなさいよ!」

蜜宿ちゃんのお母さんがニッコリと笑ってそういった。

「いいですか?それじゃあよろしくおねがいします」

そして蜜宿ちゃんの家に泊まることになった。そしてその日の夜中、俺は相変わらず眠れない。俺は幼少期から朝が苦手で、夜はずっと起きてるような夜型人間なのだ。

「ねぇ、叶多ちょっといい?」

貸してもらった部屋に爽が来た。

「うん、」

そして爽は部屋に入った。

「あのさ叶多、何があったの?」

「え?」

「叶多はお姉ちゃんと何があったの?叶多は少しのことじゃ心揺らがないよね」

「うん、蜜宿ちゃんが俺の頭から離れなかった。」

「どういうこと?」

「俺さ、爽に告白されたときは蜜宿の存在なんて知らなかった。でも、爽に告白された後、歩がきて2人で話してたら、前世の記憶って言うの?そんな感じで色々わいてきて、ね」

「そっか、私は叶多を信じるよ。」

「え?ほんとに?」

「お姉ちゃんに取られたのはすっごい悔しい。才能でも努力でもない対決で負けてるんだもん」

爽は泣いていた。

「爽、」

俺は爽を抱き寄せた。

「へ?」

「蜜宿ちゃんはそういう人じゃないから、」

「そ、そうだね」

泣きすぎてボロボロになった顔でこっちを向いて呟いた。









「悔しい、悔しいけど、運命だもんね、」
















「好きだよ。」

「うん、ありがとう」

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前世の事の夢の現世 尊(みこと) @mikorintan

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