第2話

とある日俺は告白された。

「叶多くんが好きです!」

隣のクラスの爽ちゃんだった。

爽ちゃんは学校の中でも有名な美人な子。俺は周りの人に叶多と爽はお似合いだと、言われていたりもする。それに俺は爽ちゃんのことが気になってたし、爽ちゃんは好みだったりするから振る理由がなかった。

「う、うん」

「え?!と、言うことは付き合って…」

「それは、まって、」

俺はなんだか爽ちゃんに違和感を感じた。

(なにかちがう…)

そう思っていた。

「そ、そっか、じゃあ気持ち変わったらまた言ってね」

そう言って、爽ちゃんは教室に戻っていった。

「なぁ、叶多、」

友達の中でも1番仲のいい歩が来た。

「どうした?」

「お前、なんで爽ちゃん振ったの?お前好きそうじゃん」

「俺もわかんないけどなんか違う気がする」

「そうなんだ」

「うん…」

そこから数分、歩と俺はずっと黙っていた。

「なんか思い出した… 奈々聖蜜宿」

「は?」

「俺の好きな子 見た目もわかる」

「は?お前何言ってんの?」

「奈々聖蜜宿を置いて俺は死んだ」

「は?なに?前世の記憶?そんなことある?」

「俺は蜜宿に会いたい」

「人の話聞けよ」

「どこにいるかもわかんないけど、会いたい」

「バカなの?そんなんで会えないでしょ」

「とりあえず俺は世界をまわる」

「でも、お前お父さんの研究引き継ぎたいんじゃ…」

「そうだけど、俺は世界をまわりたい」

「いいのか?諦めて」

「諦めたわけじゃない、また蜜宿に出会ったらやる、」

「そんなんでいいのか?」

「いい、俺は蜜宿に会いたい!」

「そっか、頑張れ」

とりあえず俺は日本をまわることにした。

そして、高校を卒業した。

北海道から沖縄まで、すべての都道府県をめぐった。

「いない…」

そして、アメリカに行き、色々な都市をまわった。

「やっぱりいない、探すところが違うのか?… あ、そうだ、蜜宿は俺のことを思ってくれて俺が死んだあともそこにいてくれた、ということはスイス!」

俺はすぐスイスに向かった。

「スイスは家族に優しい国… 俺は家族にかまってもらえなかった、」

「…」

「あの!」

「え?… 叶多?」

「はい!俺、早島叶多です!蜜宿ちゃんですよね?」

「はい!」

蜜宿ちゃんの顔はパッと晴れ、俺もすごく嬉しかった

「蜜宿ちゃん ありがとう、日本に戻ろう」

「うん、」

そして飛行機の中、

「私ね、夢の中の人もいずれは会えると思ったの、妙に叶多だけ鮮明だから」

「え?夢?」

「え?私夢で見たの、叶多が留学に行って死んじゃった夢、辛くて、」

「え?」

「ん?なに?」

「それ、前世の記憶だよ」

「え?そんなことないでしょ」

「だって俺、そんなの見たことないし、高校の時友達と話してて思い出したし」

「そうなの?…」

「うん、」

「そんなことがあったんだ」

「大丈夫、今の俺はそんなことはしない 約束する」

「わかった」

「付き合おう」

「うん、」

そして俺らは日本に戻った。

「私さ、実家行きたいんだけど?いい?」

「いいよ」

「ありがとう」


そして、蜜宿ちゃんの家の前についた。

「あ!お姉ちゃん!帰ってきたんだ」

聞いたことのある声がした。

振り向くとそこには爽がいた。

「え?!」

俺と爽は声を合わせてそういった。

「叶多、お姉ちゃんにしたんだ」

「あ、うん」

「そっか、お幸せにね」

「うん」

蜜宿は戸惑っていた。

「ん?知り合い?元カレ?元カノ????? まぁいいや」

「お父さんー!お母さんー!お姉ちゃん帰ってきたよー!」

「え?!ホントか?!」

「何その隣の子かっこいいじゃない!」

蜜宿の親は興奮していた。












「お姉ちゃん… 叶多…」

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