エピローグ それぞれの未来
Epi-01 十年後の登場人物紹介
現在、夢見丘市内で筋トレ専用施設「ブロンズマン・ジム」を経営。自らの肉体を鍛えつつ筋トレの素晴らしさをみんなに広めようとしている。彼の目標は「人類総マッチョ計画」。みんなが体を鍛えることで、健康的な生活を送ってもらいたい、そう考えているのだ。
高校生の頃は番長として恐れられていた彼だが、高校二年の秋頃からなんとなくふいんき(なぜか変換できない)が柔らかくなり、学級の頼れる兄貴として活躍した。現在も強面の顔ではあるものの、商店街の活性化のためにご当地ヒーローのメンバーとしても活躍中である。
大学卒業後に玩具メーカーに就職。主に「魔法少女マジマジ・マージちゃんシリーズ」の商品開発に携わる。まるで本人がマージちゃんなのではないかというくらい、かゆいところに手が届く仕様のおもちゃが子供たちに大ウケ(だって本人が本物の魔法少女だったから)。
また会社のSNSや雑誌のインタビュー等で顔がわれると、瞬く間に悠花自身も人気者に。会社の女子社員でノリで作った「社内戦隊マジカル☆ドリーマーズ」がバズり、テレビ出演も果たす。
ちなみに、それをブロンズマン・ジムで偶然見てしまった蝶介と秀雄は「マジカル☆ドリーマーズ」の言葉に、盛大にプロテインを吹き出したという。
高校卒業後に海外の大学へ進学。科学を専攻すると言いながらずっと魔法についての研究を深めていた。そのまま大学院へ行って科学(魔法)の研究を続け、25歳で帰国。そこから夢見丘市に自身の研究所を作り、魔法研究を進めている。収入源は謎。風の噂では株で儲けているとかあやしい薬を作って稼いでいるとか。
海外にいても蝶介や悠花とは連絡を取り合っており、帰国を機にブロンズマン・ジムに入会。ご当地ヒーローの裏方も任されている。
リーサ・アレクサンドラ・マジカル 27歳
マジカル王国の王女。マジカル・プリンセスとして夢喰いを浄化し、マジカル王国を復興させてから父である国王から跡を継いだ。継いだ、といってもマジカル王国は平和そのものだったので特に行う仕事もなく、夢喰いの成長を見守ることが楽しみの一つ。
蝶介たち三人のことも忘れてはおらず、自身の部屋には夏合宿の際に撮った写真が飾られている(そんなシーン本編ではなかったけどね!)いつか人間界に行く魔法でもマーヤが開発してくれればいいのにと思っている。母親は簡単にできた(プロローグ参照)のに、いくら聞いても「自分で編み出さないと意味はない」と教えてくれないのだ。
マーヤ・アレクサンドラ・マジカル 25歳
マジカル王国の王女補佐。冷静かつ頭脳明晰なところを生かして、国王となった姉を手助けしている。ノリで突き進む姉とはちがい、慎重に物事を進めるタイプなので「二人合わせてちょうどいいくらいだ」と元国王の父に言われている。
自分で新しい魔法を開発するのも好きで、いつかは人間界に行く魔法が作れたらいいなと思っているがうまくいかない。試行錯誤しながらあと一歩というところまでいったのだが、まだまだ修行が足りないみたいである。
精霊さんたち(元四天王のみなさん)
子育てが忙しくも楽しいようです。以上。
「オイオイオイオイ!」(と四人が突っ込む)
精霊なので歳を取ることはないが、約十年子育ての手伝いをしてきたこともあり、気分はすっかりおじいちゃんとおばあちゃん。
ゆうちゃん(後述)を甘やかしてはリーサとマーヤに叱られて、「今や魔法よりも筋トレだぜ?」「創世記のライブに一緒に行こうか」「しりとり勝負しましょ!」「このライトを背負うとかっこいいゾォ」と自分の趣味を押し付けてはゆうちゃんに嫌がられ……。だんだん成長していくゆうちゃんが嬉しくもあり、寂しくもある今日この頃なのである。
ゆうちゃん(夢喰い) 10歳
夢喰いの最初の「ゆ」をとって「ゆうちゃん」と呼ばれている。最終決戦の時に一時的に子供の姿になったのを覚えているだろうか。今ちょうどそんな感じにまで成長してきた。リーサとマーヤが自分の弟(息子……にするには、当時まだ早すぎた)のように接して、ここまで素直に育ってきている。
将来はリーちゃんとマーちゃん(二人のことをそう読んでいる)のような立派な魔法使いになることが夢。じいじ三人とばあば一人がかまってくれるのは嬉しいけど、僕はもうそんなに子供じゃないもん! と思っているらしい。
ああ、健全な夢を持ってくれてよかった!
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