第18話 最後の魔法少女、その名はマジカル・プリンセス!
18-OP リーサの奇跡
【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ 主題歌】
夢を守って! マジカル☆ドリーマーズ
歌:M and W
どんなにつらいときでも 夢は逃げださないから
あきらめないで そんなときは 助けに行くよ マジカル☆ドリーマーズ
朝日が眩しい 今日も素敵な一日 始まる気がするよ
楽しい出来事が 私たちを待っている
<RAP>
いつの間にか忘れかけていた 空見上げれば虹かかっていた
夢は叶えるためにあるんだよ 雨は必ずいつかやむんだよ
夢を夢のままで 終わらせないで
君は君のままで 変わらないで
</RAP>
あと一歩先に広がる未来 勇気の魔法かけてあげるよ
どんなに涙流れても 夢は離れないから
忘れないで そんなときは 思い出してね マジカル☆ドリーマーズ
忘れないで どんなときも 君の味方 マジカル☆ドリーマーズ
☆★☆
いつの間にか雨は止んでいた。
そして真っ黒い雲の隙間から日の光が差し込み、ちょうどリーサのいる場所を照らしていた。
それはまさにミックスアイの背負っている後光……じゃなくて、最後の最後に主人公にスポットライトが当たっているかのように、リーサの存在を一際輝かせていた。
彼女のペンダントから発せられる光は倒れている四人のマジカル☆ドリーマーズの傷を癒す効果もあったようだ。(なんというチート!)
蝶介、悠花、秀雄、真弥の四人はゆっくりとまぶたを開き、眼前に広がる光景に目を疑った。
そこには、自信に満ち溢れた表情で夢喰いに対峙しているリーサの姿があったのだから。
「リーサ!」「姫!」
蝶介たちが立ち上がり、彼女の元へ近く。「ごめんね、私がいない間にこんなことになってしまって」とリーサが言うと、悠花がブンブンと頭を横に振る。
「そんなことないわ……無事でよかった」
悠花がリーサを見てニコッと微笑んだ。それを見てリーサも表情が緩む。
そこに「お姉様っ!」とマーヤが横から抱きついてきた。マーヤは涙を流しながら「よかった、よかったぁ! 心配したんですから!」と姉の胸に顔を埋めた。「ありがとうね、マーヤ。私はもう大丈夫だから」とリーサは優しく見つめながら、妹の頭をよしよしと撫でた。
「ほらこれ、お姉様のものです」マーヤは持っていたピンクのコンパクトをリーサに手渡した。「ありがとう」と、リーサは力強く返事をしてそれを受け取った。
「グオオオオ、許さん、許さんぞぉ! マジカル☆ドリーマーズめぇ!」
右腕を吹き飛ばされ、怒り狂った夢喰いが大きな声を出して気合を入れた。
感動的な再会はここまでにして、五人はキリッとした表情で夢喰いに向かい合った。当然ながら、手にはそれぞれコンパクトを握りしめていた。
「みんな、これが最後の戦いよ!」
リーサの一言にみんながうなづく。
「この筋肉があれば怖いものなどない!」と蝶介が両拳をぐっと握りしめて気持ちを高める。
「最後は魔法少女が勝つって決まってるんだから!」悠花は相変わらず余裕が見られた。
「超天才の僕の計算では、姫が戻ってきたことにより勝率は99.9%ってとこだね!」と秀雄は人差し指で眼鏡をくいっと持ち上げる。
「さあ、みんなで夢を取り戻しましょう!」姉が戻ってきたことで、真弥も生き生きとしている。
(ここがおそらく番組史上一番感動的なシーン。頭の中で画面を五分割して、五人が同時に声を出すことをイメージしてお読みください)
そして、五人が声を揃え、コンパクトを空高く突き上げた。
「マジカル・ドリームチェンジ!」
ここでコマーシャル。(引きがうまい!)
☆★☆
この番組は「ゼオンとロイドの気まぐれ日記 作者:南山之寿さん」の提供でお送りいたします。
【コマーシャル】
自分が作ったキャラクターと作者である自分が会話をする。それは夢のような楽しいひととき。
しかし! それを行うためには、しっかりとしたキャラクターづくりが必須なのです。
ゼオンとロイドという強烈な個性を放つキャラクターだからこそできたこの気まぐれ日記。
ぜひ本編の「魔王と呼ばれた漢のセカンドライフ」を読んで、二人の性格を十分に堪能してからお読みください。
【ゼオンとロイドの気まぐれ日記のページ】
https://kakuyomu.jp/works/16816700428848038195
※ 僕がお世話になっている小説などを勝手に紹介させていただいています。(といっても、あと数話で完結しちゃいますから、そんなに紹介できませんが……)
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