12-ED 次回予告
残念ながら? 三人のマジカル☆ドリーマーズたちは
「とても強い魔力を感じるわ……これなら夢喰いも目じゃないわね!」
リーサが嬉しそうにそう言うと、センチュリーが首を横に振って話し始めた。
「いやいや、まずはあと二人の仲間を見つけるのが先だ。五人のマジカル☆ドリーマーズの力を合わせなければ夢食いを封印することはできないぞ」
マーヤがまだ光を放っていない残り一つの宝珠と部屋の中心に置かれている大きな宝石を見る。
おそらくあと二人のマジカル☆ドリーマーズが誕生すれば、それらも光を取り戻すに違いない。中心に一つ、周りに四つ。合わせて五つの宝珠の力を合わせなければ夢喰いは封印することはできないのだろう。
「そしてミックスアイ★ナイトメアを元に戻してあげて。彼も今、夢喰いに心を支配されて苦しんでいるはずよ」
クリスタルの言葉にオーシャンが力強く――あれ、でもあの人楽しそうにバーベキューしていたけど、などと余計なことは考えずに――うなづいた。
「しかし、あいつは超強いからな、用心するんだぜ! 筋肉なんて全然ないくせによ!」
「魔法少女五人で力を合わせて、ミックスアイを浄化してやってくれ。ペンダントを手に入れたら、またここへ戻ってくるんだぞ」
「私たちはここで再び夢食いを封印するための力を蓄えておくとするわ!」
元四天王の助言をありがたく受け取ったリーサたち五人は、マッスルたちに別れを告げ地下の部屋を後にした。
☆★☆
人間界に戻ると、もう夕方だった。
そろそろ自宅へ戻る時間だというときに、リーサが他の四人に今後のことについて改めて話をした。
「これは早急に四人目、五人目の魔法少女を見つける必要があるわね。もう魔法少女が現れるのを待っている場合じゃないわ……」
「そしてミックスアイ★ナイトメアを浄化するのですね、お姉様」とマーヤが付け加える。
「しかし姫、一体どうやって探すというのですか?」と秀雄が尋ねると、
「……スカウト……か?」蝶介が
するとリーサが、
「蝶介が魔法少女をスカウトしようとすると、どうせ筋肉ムキムキの男子しか誘わないでしょ! だめよ、だめ!」とすぐさま否定した。
マーヤはその光景を頭の中で想像しながら「そうなったらもう、魔法少女マジカル☆ドリーマーズじゃなくて筋肉少年マッスル☆ビルダーズですわ!」と身震いした。
そんなときだった。
「私にいい考えがあるわ!」
悠花がみんなを見て、自信たっぷりに手を挙げた。そして嬉しそうに、若干興奮しながら話し始めた。
「今度の文化祭で魔法少女カフェを開けばいいのよ! そうしたら、きっとそこに魔法少女好きな子が現れるわ! その子をスカウトして四人目と五人目にすればいいのよ!」
鼻息荒く、右手を握りしめて胸の前でポーズをとりながら、「私と李紗と真弥は魔法少女役でぇ、番所くんは敵の幹部役をやってもらおうかしら! 海原くんは裏方に回ってもらってカフェの運営の方をしきってもらって……」と勝手に話を進めていく悠花に、誰も何も言えなかった。
☆★☆
こんにちは、マーヤです。
なんとマジカル☆ドリーマーズの三人が大幅にパワーアップしました! でもマッスルさんたちの話ですと、それでも太刀打ちできないくらいミックスアイ★ナイトメアは強いのだそうです。
一刻も早く、四人目・五人目のマジカル☆ドリーマーズを見つけないといけませんわ!
次回、「魔法少女マジカル☆ドリーマーズ」
第13話「四人目の魔法少女を探して! 夢見丘高校文化祭!」
は出来上がり次第、順次更新予定!
えっ、私も魔法少女の格好をしてカフェの店員さんをやるんですか? ちょっと恥ずかしいんですが……お姉様と悠花お姉様も一緒ならがんばれそうです! え、蝶介は敵役? ぴったりですこと! 次も必ず読みにきてくださいね!
そうそう、新エンディングテーマ、覚えていただけましたか? ぜひ私たちと一緒に歌いましょう!
【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ 新エンディングテーマ】
悪魔の人形
歌:マジカル☆ドリーマーズ・バンド
ボーカル:城ヶ崎悠花
ギター:夢野李紗
ベース:海原秀雄
ドラム:番所蝶介
キーボード:夢野真弥
誕生日に届く 神からの贈り物
いい子にしてれば 望みのものが
悪い子ならば 悪魔の人形が届く
ああ 今宵もまた 悪い子がここに ああ またしても 犠牲者が一人
(オチャヲコボシタ ダケナノニ)
枕元に 悪魔の人形 微笑んで こちらを見ている
朝早くに 悪魔の人形 それを見つけて 少女は叫ぶ
「あ、くまのにんぎょう!」
(ワォ!)
枕元に 悪魔の人形 頭の上のリボンは朱く
いつもそばに 悪魔の人形 それを見た者 叫んでしまう
「あ、くまのにんぎょう!」
(カワイイ!)
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