09-ED 次回予告

 ここはマジカル王国のとある洞窟の中。


 夢喰いが世界中の生き物から夢を奪い、力を蓄えているところである。最初の頃は薄い影のような存在だった夢喰いが、今ではだいぶはっきりしたものになってきていた。影がより濃くなり、人の形のように見えてきた。しかしまだ全体的に黒いままで詳しい顔まではわからない。


「……マッスルがやられた」


 夢喰いがマッスルの気配が無くなったことを察知し、そう言った。彼の言葉に反応するかのように、どこからともなく残り三人となったナイトメア★四天王の声が聞こえてくる……。



「やつは四天王の中でも最弱……」

「人間ごときに負けるとは我らの面汚しめ」



「気を付けろ、そのセリフの後に四天王が一斉にやられてしまう漫画ソードマスターヤマトがあるぞ! ゴフッ!」


 テンプレのセリフを読み上げた四天王であったが、仲間であり、そして友でもあったマッスル★ナイトメアを失った悲しみは計り知れなかった。これまでもこれからも、ズッ友だと思っていたのだ。


「さて、そろそろ行くとするか……」


 センチュリー★ナイトメアが洞窟の壁に立てかけてあったエレキギター(恐らくレプリカ)を手に取ると、夢喰いに一礼した。


「えー? そんなことしたらマジカル☆ドリーマーズたちは連戦になっちゃうじゃない! いいの? そんな卑怯な手を使っちゃって」


 紅一点のクリスタルが、洞窟の薄暗い中で化粧をしながら言った。もちろん、化粧をするには光が足りないので、ミックスアイの後光を借りているのだ。


「は? 行くというのは戦いに行くという意味ではないぞ。ミサがあるんだ」呆れたようにセンチュリーが返事をした。ではまたな、と彼は異空間魔法を使って人間界へとワープしていった。


「なにそれ……意味わかんないし」

 センチュリーの方など見向きもせずに、クリスタルはただ自分の化粧だけに集中していた。



「……お前らは一緒に戦うということをしないのか」

 夢喰いがぼそっとつぶやいたが、誰の耳にも届いていなかった。



☆★☆



 次回予告に出るのは久しぶり! マジカル・バタフライです!

 ふーっ、なんとか力を出し切ってマッスル★ナイトメアに勝つことができたよ、みんな応援ありがとう!

 何やら次の四天王がやってくる予感がするわ。次はいったい誰なのかしら!

 そして、戦いの後に私が持っていた緑色のペンダント、これは一体……?



 次回、「魔法少女マジカル☆ドリーマーズ」

 第10話「センチュリー★ナイトメアの白ミサへようこそ! 実はエターナルも信者だった!」

 は出来上がり次第、順次更新予定。

 え、まさかの委員長が敵のスパイだったってこと?(大嘘)

 次も必ず読んでよね!



【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ エンディングテーマ】

 番長のブルース

 歌:番所蝶介(コーラス:マーヤ)


 <MAYAマーヤセリフ

  えっ、蝶介の印象ですか?

  えーっと、怖そうな顔をしているけど

  なんて言えばいいんでしょう……あっ!

  筋肉バカ! お姉様が蝶介は筋肉バカって言っていました!

  え、褒め言葉じゃないんですか?

 </MAYAセリフ終わり


 わかっちゃいるんだ 怖い顔

 なおしたくても これが素だ(マーヤ:そこまでではありませんわ!)

 話しかければ みな逃げる 焼きそばパンは頼んじゃいねぇ

 あああ(あああ〜) あああ(あああ〜)

 番長のブルース


 実は俺は 魔法少女に

 変身するんだ 嘘じゃねえ(マーヤ:可愛いと思います!)

 敵が出てくりゃ みな逃げる 時を止めろと頼んじゃいねぇ

 あああ(あああ〜) あああ(あああ〜)

 番長のブルース

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