第5話 三人目は誰? 超天才が立候補!
05-OP 海原くんは見てしまったのだ
翌日の夢見丘高等学校二年三組の教室にて。
「夢野さん、ちょっといいかな」
授業が終わり休み時間になったとき、ある男子生徒が李紗に話しかけてきた。坊ちゃん刈りに丸い眼鏡をかけているので、いかにも頭の良さそうな感じの生徒だった。
「うん、何? えっと……ごめん、まだみんなの名前を覚えていなくて……」
李紗が申し訳なさそうにすると、人差し指と親指で眼鏡を軽く動かして彼は言った。
「失礼。僕は
「海原くんが、私に?」
李紗の左隣にいる悠花と蝶介は二人顔を見合わせる。海原秀雄が非常に頭がいいのは学級の全員が知っていることである。
現に先日行われた一学期の期末テストで、彼は五教科で四九七点を取りぶっちぎりの学年一位だったからだ。(ちなみに悠花は四七七点で四位、蝶介は三一四点で一〇八位だった。ちなみに二年生は一五〇人いる)
そんな超天才の彼だったが、「僕に知らないことがあるのは許せない!」らしく、知らないことや疑問があるとそれを解消するまでとことん追求する癖があった。常にぶつぶつと何かを考えていたり、誰かに納得いくまで質問責めをしたりしているようで、学級の中でも若干浮いた存在であるのは確かだった。
――何の話をするのだろうか。もしかして「彼氏はいるのかい」とか? それは不敬罪だろ!
――海原くんったら、李紗に何のご用かしら? 外国の歴史や文化について知りたいとか?
二人はそんなことを考えながら、おのおの水筒を取り出して口を付けながら、聞き耳を立てていた。すると、海原秀雄が眼鏡をキラリと光らせて口を開いた。
「君はコンクリートの中に人が入ることができると思うかい?」
ブーーーーーーッ!
蝶介は盛大にお茶を吹き、悠花はむせて咳き込んだ。
現在のマジカル☆ドリーマーズは私と番所くんの二人だけ! 果たして三人目の仲間を見つけることはできるのでしょうか。 怒濤の展開、第5話の始まりです!
【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ 主題歌】
夢を守って! マジカル☆ドリーマーズ
歌:
どんなにつらいときでも 夢は絶対逃げないから
あきらめないで そんなときは 助けに行くよ マジカル☆ドリーマーズ
サンサン 朝日が眩しい 今日も素敵な一日が始まる気がするよ
FUNFUN 楽しいことが 私たちを待っている
<RAP>
いつの間にか忘れかけていた 空見上げれば虹かかっていた
夢は叶えるためにあるんだよ 雨は必ずいつかやむんだよ
夢を夢のままで 終わらせないで
君は君のままで 変わらないで
</RAP>
あと一歩先に広がる未来 勇気という魔法かけてあげるよ
どんなに涙流れても 夢は絶対離れないから
忘れないで そんなときは 思い出してね マジカル☆ドリーマーズ
この番組は「ウルフRAP教室」の提供でお送りいたします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます