第148話 民主党の目指す独裁国家

 米国議会が揺れている。物価の高騰、不法移民の流入、治安悪化を引き起こした民主党、カード前大統領が返り咲けば米国第一が強行され、海外との摩擦が懸念される。米国民にとって前門の虎後門の狼だ。

 現在、米国議会は下院では共和党が218議席で過半数を確保したのに対し、民主党は208議席。共和党が下院で多数派を握った。上院(定数100)は改選前と同じ50議席を民主党が確保した。上院議長を兼ねるパリス副大統領の票で民主党が実質的な優位を保っている。

 米国は国を動かす決め事は下院に権限の多くが委ねられている。しかし、下院議長の共和党のマカシは選出前と後では正反対の行動を取り共和党から弾劾されようとしたのを民主党が庇うと言う内通者扱いになっている。そのおはずが、大統領権限を乱発しそれを上院が指示し、下院の役割を果たせない違法な体制になっている。

 今の米国は有権者の4分の3が「米国は悪い方向に進んでいる」と答えたように国民はバイト政権の現状に満足しているわけではないが、共和党が占める下院の動きを民主党の占める上院が違法にも阻み続け、共和党の力不足を浮き彫りにする結果となり、マスゴミも為体の下院と騒ぎ、選挙結果を左右する無党派層の支持に大きな影を落とさせている。

 露西亜・ウクライナの争いを力技を用いても終わらせ、中酷強酸党の壊滅を目指す前カードと、戦争利権を利用して国費を費やし米国弱体化を目指す民主党との戦いとなっている。戦争を終わらせると公言する前カードが実質率いる下院でウクライナへの支援金の大幅削減を通しても上院で否決され、寧ろ増額されてしまった。勿論、違法なのだがその是非を決める裁判官のトップは民主党支持者であり、恫喝と脅しで反対する判事を抑え込んでいる。

 民主党は、カードが引き締めた移民問題を解放し、教養の低い移民を受け入れ、抵抗することのない思考を増大させ、一党独裁からの指導者が思いのまま仕切れる独裁政治を目指している。露西亜・中酷・北朝鮮に代表されるもので、米国に露骨に歯向かう中酷には見せしめ的に牙を剝くのも独裁国を目指す福音だ。司法と議会を法を犯しても我が道を行く姿勢は、正に独裁国家への序章を物語っている。

 民主主義を豪語する米国の内部は、民主党の法を無視した強引な暴走に翻弄されている。幸い中酷強酸党が自滅し、台湾侵攻は弱まっているもののイスラエルとイランが揉め、第三次世界大戦の地雷を踏みかねない状態。露西亜は国民の生活を顧みず激減した兵士を大幅に増やし、侵攻前までに戻している。ウクライナによる露西亜のエネルギー製油所・備蓄所の攻撃により、エネルギー不足に喘いでいるが70年代のエネルギーを復活させ対応しているが先は見えている。武器に関してもそもそも他国の部品に頼っていただけに新たに自国生産は出来ず、旧式の兵器を復刻させるの精一杯。兵に関してもついには自国の若者にまで手を出し始め、露西亜では選挙に影響力を持つ母の会からの苦情を受ける始末。国内の物資不足も問題化し始めている。だが、そこは独裁政権。反抗的動きは事前に封じ込められ、国内報道も一切されないので物資不足も海外のせいにされ、逃げ追せているのが現状。

 中酷強酸党も同じだ。国内の絶望的経済の悪化も報道はされず明るい兆しのが報道される。しかし、上海や深圳の賑わっていたショッピングセンターの衰退は明らかで貯蓄に充てていた不動産が坂道を転げ落ち泊まることを知らず、人民は節約に邁進し、内需など期待も出来ない。中酷強酸党は人民の目を外に向けるため缶酷が所有している延坪島を奪いに来ている。この島を奪取することで黄海の実権を握ろうと動いている。これに対し、缶酷は逆らえず中酷依存を阻害しては経済に致命的ダメージを受けるとし、黙認している始末。



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