第146話 アホ・ボロ

 ウクライナに侵攻した露西亜は、軍事費につぎ込むも国民の生活を蔑ろにしている。インフラ整備に手が回らず、老朽化で橋が崩壊、資金の中抜きと手抜き工事で作られたオルスクダムは豪雨・雪解け水で決壊。オレンブルク地域が大きな被害を受けた。また、露西亜はウクライナによる精油施設への攻撃で石油が調達できない状態にある。その攻撃も本当にウクライナの仕業かは疑わしい。露西亜に不利な出来事は全てウクライナのせいだというプロパガンダが横行しているからだ。

 日本以外のインフラの老朽化は想像以上に深刻だ。利益が潤沢であっても海外からの旅行客が顔をしかめるニーハオトイレやキッチン横のトイレ。紙を下水道に流せないから見た目と悪臭が酷い。

 台湾を大地震が襲う。橋が崩壊し、交通遮断。統治していた日本が作った橋が唯一の交通網確保に役立っている。GDPが上位でもインフラが整備されない国は先進国と呼ぶには憚れる。 

 精油所が機能しなくなった露西亜は、修繕に必要な部品を海外に頼っているのが現状であり、産油国でありながら他国を頼らざるを得ない状態に。比較的露西亜に友好的なベラルーシに石油の輸出を頼むが紙屑に成るかも知れない露西亜紙幣での支払いは拒否されている。

 兵器も底をついてきている。七十年前の錆び付いた戦車を使わざるを得ない状況や民間のトラック隊を導入しなければならないことが物語っていた。

 さらに中酷からの移民が露西亜に大量に侵入し、露西亜経済の25%が人民元決済となり、中酷人民による経済活動が活発化し、経済的な侵略が進行している。北朝鮮は80%が人民元となり、中酷が倒れれば、共倒れの危機にも面している。

 中酷は儲かれば何でもありの国。露西亜の味方の振りをしながら裏ではウクライナにドローンを大量に輸出している。そのドローンが露西亜を窮地に追い込んでいる。露西亜は中酷との関係を深めざるを得ず、顔色を伺うことも少なく、形勢逆転は明らかだ。その中酷の不動産会社は不良債権問題に苦しみ、各金融機関に飛び火し、収拾がつかなくなっている。債権者からの申し立ても増大し、生息吐息状態にある。外資からの投資は80%減少し、銀行の抱える不良債権は増加の一途を辿り倒産間近の状態では、経済の復興など絵にも描けない餅だ。中酷には経済の自由化が求めらてれるが、逆に引き締め、傷口に塩を塗る有様。世界は中酷の発表する上向き予想や法の緩和を中酷お得意の嘘炸裂と冷ややかに捉え、上向き情報を発信するたびに世界に失望感を与え、撤退の火に油を注ぐ始末。

 中酷の指針告知を2028年まで行わないと宣言したことは現在、回復の目途が立たない、打つ手なしを世界に自白したようなものだ。中酷に論理はない。論語も文化革命と共に捨て去った。問い詰められることを避け報道陣から逃亡する稚拙な行為は、中酷経済の脆弱さと無駄に高い空虚なプライドを世界に浸透させた。世界が中酷の罠と実態を知った今、安価な工事の見積もりも無視され、一体一道は崩壊だけではなく、巨額な負債として中酷を飲み込んでいる。なさに大蛇に飲み込まれ藻掻く中酷は、胃液でじっくり溶かされるのを待つのみとなっている。

 

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