愛され作家No.1決定戦 第3弾中間発表からカクヨムの戦略を読む

 正確なタイトルは「……戦略を読む(フリをする)」でした。はい、タイトル詐欺です、まるでスポーツ新聞のようだw


■中間発表がありました


『愛され作家No.1決定戦 第3弾』中間発表

https://kakuyomu.jp/info/entry/2023/11/13/180020


 集計期間に誤りがあったようでランキングが修正されていました。この修正版データを元に見てゆきます。

(間違いを発見したときの気持ち、よ~くわかります。なんせ私もつい2,3日前に同じことをやらかして顔面から血の気がひいたばかり。同情申し上げます^^;)


 ランキングリストを眺めてみると、お知り合いの名前がチラホラとあって思わずニコニコしてしまいますね。


 ご存じの通り、ギフト数は非公開のため、やり取りされている数量は不明ですが、公開情報のサポーター数から逆算すると、ギフトは少数ではなく、そこそこまとまった数のギフトが飛び交っているものと推測されます。なぜそれが分かるかといいますと、サポーター数が1とか2の作者さんがランキングの中間あたりにいらっしゃるからです。


■キャンペーンで上位10位に入りそうなのは……


 11/3日のエッセイで累積サポーター数20~30位以内で争われそうであると、ざっくりと読みました。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859223023567/episodes/16817330666266256563


 中間発表でギフトランキング15位(このあたりなら10位圏内を狙えそう)の作者さんが、累積サポーター数22位ですので、大番狂わせでもない限り、だいたい予想通りの結果に落ち着きそうな成り行きです。


 となると、なぜカクヨムは結果が見えているキャンペーンを行うのかに興味がわくじゃないですか。

 データを使って、ちと推理を試みたいと思います。


■カクヨムはユーザーを増やしたい


 つい先日、「小説家になろう」がユーザー数250万人突破と発表していました。私は「なろう」を使ったことがないので(登録はしたかも?忘れました)、規模感がつかめないのですが、カクヨムがこの春に達成した100万ユーザーの2.5倍です。


 ここで注目すべきはなろうとの比較ではなく、Web小説サイト界隈にはまだ潜在ユーザーがまだ150万人いるってこと。

 カクヨムはこの潜在ユーザーを獲得したいんじゃないかな。


■では、ユーザーを増やすには?


 カクヨムが次々と打ち出すキャンペーン、これらでもっとも効果のある方法を探っているのではないかと想像しています。もちろんユーザーのお楽しみって面もありますが、結果が見えている今回のキャンペーンって、お楽しみイベントとしては不可解でしょ?


 そこで考えてみました。こんな理由はいかがでしょう。

・人気のある作者をつかんで離さないこと

・読者を増やせる作者を他サイトから呼ぶこと

 上位作者だけに利を与える理由って他にもあるかな……思いついたら教えてください。


■上位作品のパワーがスゴイ


 ヘタなあおり文句ですが、集計してみたらそんな言葉しかでてこなくなったわけです。ここでいう上位というのは作品の「PV」数です、ランキングとは異なる数値ですのでよろしくお願いします。


〇カクヨムの全作品合計PV

 カクヨムで公開されている作品のPVをサクッと合計してみました。

11,758,002,628 PV


 えーと、いくつ? 117億5800万2628 PVですね。すげーな。

 ならば、その内訳は? 調べてみましょ。


〇PV Top10作品の合計PV

877,176,273 PV (7.46%)

8億7717万6273 PV


 嗚呼、カクヨムの7.46%はたった10作品で回されていた……。


〇PVの10%を回したのはTop 16作品

1,188,985,899 PV (10.11%)


 これだもの。総PVの1割をたった16作品が担ってます。力のある作品が欲しくなるよね、カクヨムでなくとも。


〇なら50%はどうだろう?

5,879,569,323 PV (50.00%) Top 392作品


 はい。PV上位392作品がカクヨムの半分を回していました。残りの50%は37万作品がよってたかって総力を尽くして回しております。392:37万で均衡しているなんて……なんかションボリ。


(上記はあくまでも私が公開情報から取得できた範囲でのデータであり、公式のデータではないことをお断りしておきます)


■まとめ


 サイトの登録ユーザーを増やすには上位作品、上位作者が必要だということがわかりました。

 かの「近畿地方」のようにSNSのバズりで一気にユーザーが増えることもありますが、やはり地道にパワーのある作品を増やすこと。それがユーザー増加策として有効ですね。データをまとめてみてよく分かりました。

 今回のキャンペーンの狙いもその辺りにありそうな? うがちすぎですかね。

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