マイケル・徳川・ロサンゼルスの話

社内恋愛のマイケル

　今日も今日とて社畜です。僕はとてもここが耐え切れません。上司からのパワハラ・セクハラはもちろん、仕事の量もとても多く、入社一年目から暗雲が立ち込めています。残業時間は平均して12時間。もうこんな会社にいるのは嫌です。ですが、ハイリスクハイリターン。僕マイケル、二十三歳で年収1300万です。たかい！あまりにも高い！僕はここの会社を抜け出せずにいました。そんなある日でした。彼女が現れたのです！読者の皆さん。運命という言葉をご存じでしょうか？まさにそれです！あなたが今思い浮かべたようなそれ！起きたら王子様がいるようなそれ！まぁなんやかんやで僕は彼女にアプローチをかけることにしました。

「ジェシカ。ちょっと後で屋上に来てくれないかい？」

えぇ、、誰こいつ？？

私はジェシカ。裏での名は鉄拳のジェシカ。

訳の分からない男に声をかけられたところです。

読者の皆さん。こんな言葉を知っているでしょうか。

『生理的嫌悪』

そのままです。私は今人生で初めてそれを本当に感じました。

もはや手元にあるメリケンサックを使うことすらためらうレベルです。

素早く首から下げているカードを見ます。

『冥王星（株）工作員　マイケル・徳川・ロサンゼルス』

気持ち悪っ！！

名前までゴミでした。

「ねぇマイケル。あなた中学校教師みたいな顔してるわね。」

おっ！読者の皆さん朗報です。僕マイケル褒められちゃいました！

『マイケルさんはとても優しくて中学校教師のような崇高な顔をしてらっしゃる。』

いやぁ、、それほどでもありますん（照）

　　　　　　　　　　　　　　↑誤字じゃないよ♡

僕マイケル。もうここでジェシカに思いを吐いてもいいんじゃないでしょうか？？

お母さん、お兄さん、超絶除草兵器はまち座衛門（烏）、読者の皆さん、、

見ていてください！これがマイケルの男気です！！

「月がきれいですね。こんな日は月食をしたい。ジェシカ。一緒に行こう」

WTF！！←とんでもない言葉。

何を言っていつのかわかりませんが、きっと何かに誘われたのでしょう。

死んでも行きたくありません。

とりあえずこのひざまずいている男をどうにかしなければ、、

私は結構な時間どうしようか考えていました。

そして結構私は、度重なる業務で疲れていました。

結果、、出てきた言葉は、、

「養蚕業者に頼んで、えぐいことを、すごくえぐいことをマイケルに施すわね。」

養蚕業者！？えぐいこと！？

いったい何でしょうか？？

読者の皆さん。僕マイケル、興奮を抑えることが出来ません！！

ジェシカは僕にどんないやらしいことを施すのでしょうか？？

ん？？まて！

読者の皆様！マイケル気づいてしまいました！！

養蚕　　　Y

えぐい　　E

すごく　　S

なんと、頭文字をつなげるとYES！承諾されているじゃありませんか！！

よし！そうと決まれば行動です！

この後ジェシカをホテルに連れ込み、ベッドに押し倒し、、うへへ

もちろん、養蚕業者にも来てもらいます！

蚕プレイかぁ、、興奮するなぁ！！

では、読者の皆さんも楽しい夜を！

うへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ！！！！

　　　　　　　　　　＊＊＊

マイケル・徳川・ロサンゼルスの葬儀は、静かに行われた。