第18話 文化祭後の打ち上げ(5)

「私の気持ちは、武田くんとつきあいたい。

 逆に武田くん以外の人とつきあう気はない。

 武田くんだから、告白したんだけど・・・」

「俺と別れて、こんな奴と・・・。

 武田なんて、俺よりスペック低いじゃないか!」


「それは、秀吉、あなたが思っているだけ・・・。

 一般的にあなたの方が良いという人も多いかもしれない。

 けど、私は一緒に歩んでいける人が良いの。

 私は、誠実で優しく、そしてしっかりしている人が・・・。

 私に足りない部分は、きちんと正してくれる関係。

 それが理想だと思うけど・・・。

 どう・・・武田くん?」

「すごく評価してくれてありがとう。

 すごく、嬉しい。

 僕も、今回の件で、もっと一緒に歩みたいと感じていた。

 僕は、浅井さんほどの魅力持っていないと思うけど、努力します。

 よろしくお願いします」


みんなの拍手が・・・。


ここに新たなカップルが誕生した。

みんなに祝福されて・・・。


「みんな、ありがとう」

「今日は、申し訳ないと思うけど、二人でデートをさせて欲しいんだけど・・・。

 後片付けは、お願いしても良い?」


「良いよ。あたしが片付けをしておく。

 先に出た方が良いよ。周りの人に捕まらないように・・・」

「ありがとう、咲良。

 行きましょう。一緒に・・・」


みんなに見送られながら、僕と桜美は、夜の繁華街に歩いて消えていった。


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武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・。

 文化祭に愛美と別れ、桜美とつきあう事に・・・。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行った。


上杉愛美:高校2年生

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・。

 文化祭の打ち上げで信長から追及され、振られる。

 

松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される

 そして、文化祭のベストカップルコンテストで優勝するも、その挨拶で

 浅井桜美から別れを言われる。


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女でスタイルも良いらしい

 文武両道で学年1位の成績を誇る

 松永秀吉とつきあっていたが、文化祭のベストカップルコンテストで

 優勝し、その挨拶で松永秀吉へ別れを宣言し、信長に告白する。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行った。 


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

 体格は良くないが、テコンドーの元中学生チャンピオンらしい

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