第17話 文化祭後の打ち上げ(4)
「僕は、浮気をしていない。
その場には、浅井さんと僕の他にも人がいたから・・・」
「えっ!?」
「私もいたよ。その場には」
朝倉さんが言った。
周りからいろんな声が・・・。
嵐のようだった。
『上杉最低!』
『愛美クズ!』
『上杉ビッチ!』
『愛美最低!』
『上杉クズ!』
『愛美ビッチ!』
・・・
「ごめん。話を続けても良いかなぁ・・・」
僕が大きな声で言った。
急に、この場が静かになる。
「愛美の表情を見たらわかるよ。
ホテルの前で名残惜しそうにキスもしていたしね。
お前が脅されてないなんて・・・。
じゃあね。愛美」
『愛美最低!』
『上杉クズ!』
『愛美ビッチ!』
『上杉最低!』
『愛美クズ!』
『上杉ビッチ!』
・・・
この言葉の嵐の中、愛美は、そのまま外に出て行った。
そしてすぐに遠くに行って見えなくなった。
「秀吉。何か言いたい事ある?」
「もう1回、チャンスをもらえないか?」
「それは無理! もう、生理的に無理」
「わかった・・・」
秀吉はうなだれている。
「私は、武田信長くんに告白します。
もし、良かったらつきあってもらえませんか?」
「えっ!? 僕ですか?」
僕は、突然の事に戸惑っていた。
けど、これはどうなんだろう。
松永よりすべてのスペックが劣っている僕・・・。
格差カップルにならない?
「すごく嬉しい。けど・・・」
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武田信長:高校2年生
中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・
上杉愛美:高校2年生
中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・
松永秀吉:高校2年生
上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される
そして、文化祭のベストカップルコンテストで優勝するも、その挨拶で
浅井桜美から別れを言われる。
浅井桜美(さくら):高校2年生
学校で一番人気と言われる美女でスタイルも良いらしい
文武両道で学年1位の成績を誇る
松永秀吉とつきあっていたが、文化祭のベストカップルコンテストで
優勝し、その挨拶で松永秀吉へ別れを宣言する
朝倉咲良:高校2年生
浅井桜美の親友
体格は良くないが、テコンドーの元中学生チャンピオンらしい
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