第15話 文化祭後の打ち上げ(2)

打ち上げも最後の方に・・・。

ようやく終わる。


これで・・・。


僕は緊張していた。

最悪、松永を止める必要があるから・・・。


僕は、朝倉さんの方を見る。

朝倉さんは、動きやすい服装だ。

そして、準備は終わっている感じだった。


もう、後戻りはできない。

けど、後悔はない。


これから起きる事に・・・。


「信長、どうしたの?」

「いや、別に・・・」

「それなら良いけど・・・」


愛美、何か感づいた?

いや、たまたまか・・・。


「最後になります。ベストカップルショーのグランプリ獲得。

 優勝者の松永秀吉くん。浅井桜美さん、檀上にお願いします」

二人は、ベストカップルショーの檀上に立った。

拍手喝采で盛り上がっている。 


「二人には、受賞の挨拶をお願いします。松永くんからどうぞ」


拍手が沸き起こる。

僕は、愛美の横にいた。

すごく檀上を睨んでいる。


「俺は、桜美とこの賞を受賞できてうれしく思っています。

 この賞を頂きましたので、今後も仲良くしていきたいと思います」

「ありがとうございました。

 次は、浅井さんどうぞ」


「私は、本日、この時をもちまして、松永秀吉と交際を解消し、縁を切る事を宣言します」


どよめきが・・・。


始まった。断罪の時が・・・。

このあと、どうなるだろう?


最悪、僕が松永を止めなくては・・・。


「桜美、どういう事だ。説明してくれ!」

「説明が必要ですか?」


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武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・


上杉愛美:高校2年生

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・


松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される

 そして、文化祭のベストカップルコンテストで優勝するも、その挨拶で

 浅井桜美から別れを言われる。


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女でスタイルも良いらしい

 文武両道で学年1位の成績を誇る

 松永秀吉とつきあっていたが、文化祭のベストカップルコンテストで

 優勝し、その挨拶で松永秀吉へ別れるように宣言される


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

 体格は良くないが、テコンドーの元中学生チャンピオンらしい

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