第8話 どこに・・・ 前編

浅井さん、大丈夫かなぁ。

僕は、すごく心配だった。


けど・・・。


心配で仕方ない。


浅井さんは、駅の方に向かっていた。

僕も少し離れて歩く。


ストーカーをするつもりはない。

けど、心配だからだ。


僕は駅に向かうと思っていた。

けど、違っていた。


急にタクシーに乗って何処かへ・・・。


えっ!


急いで自分の財布を見る。

やっぱり、タクシー代なんてない。


超貧乏学生な状態だから・・・。

くそー、誕生日プレゼントが・・・。


けど、なんか、行く場所に予測が・・・。

たぶん、高台の公園ではないか?


そんな気がしていた。


僕は、高台の公園に向かった。


・・・


それほど、遠くない。


行くと、泣いている浅井さんの姿が・・・。

少し遠目に・・・。


大丈夫かなぁ?


浅井さん。


・・・


まだ、泣いている感じだ。


僕では役不足だと思う。

けど・・・。


「浅井さん・・・」

「武田君、なんで?」


「なんか、ここにいる気がしたんだよね」

「そうなの?」


僕がハンカチを出す。


「良かったら使って・・・」

「ありがとう」


・・・


「だいぶ落ち着いたわ」

「そうかなぁ・・・。

 落ち着いたように見せているだけ・・・。

 そんな雰囲気を感じるけど・・・」


「そうかしら・・・?」

「まだ、浅井さんの事をあんまり知らないけど・・・。

 なんとなく、そんな気がする」


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武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・


上杉愛美:高校2年生

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・


松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女

 松永秀吉とつきあっているらしい


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

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