第7話 浮気現場 後編

「それなら、少し時間があるね。

 こちらは、朝倉さん。私の親友よ」

「初めまして。朝倉咲良です」


「こちらこそ、初めまして。武田信長です」

「武田君は、また、浮気現場を見る事になると思うけど、大丈夫?」


「僕は2度目になるから、浅井さんよりは、ましかもしれません」

「たぶん、私は大丈夫だと思う。

 武田君と咲良がいるから・・・」


「浮気現場を見てどうするの?」

「きちんと、自分の目で確認したい。

 そうしないと、自分が納得できないと思うから・・・」


「浅井さん、納得する事は良いと思うんです。

 けど、自分を貶める行為はしないようにして下さい」

「うん。私自身も、それほど、自信がある訳ではないよ。

 その為に、二人に助けを求めたの。

 止めてくれると思うから・・・」


「あたしも心配していたんだ。

 武田君って優しいよね。

 しっかりしているし・・・。

 桜美が呼びたいって言った理由が解るよ。

 良い男だと思う」

「ありがとう。

 そんな事言われたの初めてだよ」


・・・


もうすぐ2時間。


スマホで動画を撮りながら3人で入口を見ていた。

すると・・・。


松永秀吉と上杉愛美が・・・。

恋人つなぎで・・・。


その様子を写真で撮る。


まだ、なごり惜しいのか二人でキスをした。


その様子もばっちり撮る。



やっぱり、あの二人・・・。

あの二人は、どんどん、小さくなっていった。


「武田君、咲良、今日はありがとう。もう帰ろう」

「大丈夫?」


「咲良、大丈夫よ」

「そのまま、家に帰る?」


「うん」


三人は解散した。


-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-

武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・


上杉愛美:高校2年生

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・


松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女

 松永秀吉とつきあっているらしい


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る