第9話

 白鳥麗香にエレベーターへ連れ込まれ、一気に最上階のスイートルームへ直行だ。



「うゥ……」ボクはとらわれた宇宙人のような気分だ。



「フフフ、心配しないで!! カイトに危害は加えないから」

 ゆっくりと顔を寄せて白鳥麗香は優しく微笑んだ。


「はァ……(´-﹏-`;)!!」

 そんな懸念はないが、すぐ横に白鳥麗香がいるだけで心臓がドキドキしてくる。

 少し避けるようにった。



 香水だろうか。甘美で蠱惑的な匂いがボクの鼻孔をくすぐっていく。


 どこかで嗅いだ匂いだ。しかし今は、ゆっくり考えている暇はない。



 やがて、エレベーターは最上階へ着き、白鳥麗香に連れられスイートルームまでやってきた。


「さァ、カイト!! この部屋へ入ったらもう後戻りは出来ないわよ!!」



「えェ……?」マジか。

 まるで死刑台へのプロローグのようだ。









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