第8話 私の欲しいのは……

「自ら進んで童貞チェリーでいる男子のことよ!!」

 白鳥麗香はおどけて肩をすくめ説明した。



「ぬうゥ……!!」

 呻いたものの即座に言い返せない。


「……!!」

 周りの客やホールキャストの白い目が痛いほど突き刺さってくるようだ。



「さァ、とっとと行きましょ!! スイートルームへ」

 白鳥麗香は、有無も言わさずボクを従えエレベーターへ向かった。



「あ、あのォ……(;ŏ﹏ŏ)!!」ボクは目を丸くして怯えた表情で彼女へついていく。



「大丈夫よ。そんなに怖がらなくても。

 私が欲しいのは、カイトのルックスと知性、それに家柄だけなんだから!!」

 


「えェ……(・o・;) !!!」





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