第5話 絵に描いた餅は食べられません

 里芋君は、「私は、頑張った…なのに、この仕打ちは…」と憂いていた。

 ダメ総理の烙印をマスゴミのクレーマー報道に押しつぶされ、総理の座を降りざるをえなくなった。自分しか見えない特殊なメガネを掛けた隣国の缶酷が、大口と夢想と希望だけを抱き、思えば叶う何事ものいつもの法則を発動し、ワクチンを集められずあたふたしているのと比べて、寡黙に着実にワクチンを手配し、他国に譲れる位の動きを見せ、辞意を表明させられた後も、不評被害で苦しむ福島産の汚名を晴らすように福島産を拒否していたアメリカを説得し、輸入禁止の全面解除を勝ち得ている。

 冷静に見れば、世界が困惑する武漢ウイルス対策を如何にも日本だけが失敗しているように報道され、その責任の全てを取らされている。海外では個人病院も協力する中、日本では、個人経営医院への風評被害を懸念して、一般国民より利権の仲間である個人経営で私腹を肥やす医師を守れ~という日本医師会の給付金詐欺まがいの横行と確保病床のないない詐欺によって、足元を掬われる。ワクチンを導入する際も、一つしか選べない縛りがある愚策の緊急処置法に阻まれ、抗ウイルスに効くかもしれないイベルメクチン、レムデシビル、富士フィルのアビガンなどの飲み薬を含むものの除外や、過去の薬害被害の苦い経験から国内投資には行き届かず、国内化学大手「カネカ」が中国に依存していた原料を国内生産に切り替え製造体制を整えるような民間の設備投資に頼るしかない中、奮闘していたのは否めない。

 そもそも世界が採用したワクチンにも、武漢ウイルスのために作られたものではなく、その効果は曖昧なままの見切り発車だった。効果が出れば、伝えず死者数や重症患者数をクローズアップし、感染者が増えれば、ワクチン手配が遅いと嘯く。

 お隣の缶酷を見よ。自慢げに語っていたK防疫の破綻。日本は、他国から皆が欲するワクチンをいち早く手配し、国民へ供給している事実。交渉は結果のみではなく、その交渉の過程が最も大事であり、その是非が、日本と缶酷の違いに顕著に表れていた。

 「人となり」とは大事だとマスゴミを見ているとよくわかる。国が健全に成長するためには、極論ではあるが、報道関係に携わる者には、国家試験として「人となり」試験を取り入れる必要性を強く感じる。と言っても、中酷のようにトップの思想を善とするのは全く受け入れられるものではないのは言うまでもない。

 日教組や学術会議、医師会などの腐りきった団体・組織を一掃するためには、危機管理の一環として、団体の存在価値を曖昧ではなく明確に定義し、最も基本的な資格の必要性を感じ得ない。国歌斉唱を断る教師がいる。これが「悪」のいい例だ。みんなで決めたルールにまずは従う。そんなことさへ守れないなら、「赤信号、皆で渡れば怖くない」と同様に、私は、赤は進めであると考えるから、止まらない、では健全な社会生活は築けない。


 北朝鮮が列車を使ってミサイルを発射したニュースが、マスゴミを賑わし、日本は駄目だと声を上げる。「うん?」何が危険なのかを考えず騒ぐ愚かさ。移動が自由でトンネル内に隠せるから防げない、どうしよう、どうしよう、怖いよう、怖いようって騒ぐマスゴミは日本にとって「悪」以外に何なのだろうか、「無駄」、それが「正解」。

 列車は線路がなければ動けない。車なら大幅な道がなければ通れない。線路も道路も繋がっている。戦国時代でも街道を封じ込め敵の流入を防ぐのは、常套手段だ。そのためにも先制処置が必要だ。


 環境大臣の小松菜駿豆労は、脱炭素化を睨み、再生エネルギーの代表格とされる太陽光発電にご執心だ。唯一、大臣として自分の能力を示す舞台だと思い込み妄信中だ。太陽光は永遠に提供される安心・安全のエネルギー源だと疑うという言葉を脳内から断捨離してしまったようだ。雨季が続けばどうなる?降雪での展開は?10年で寿命とされる施設の再生は?そもそも、EV車の需要が高まればその電気使用量は?国民は冷暖房を放棄せよと?災害地への送電は?

 トヨタの社長が、一部の議員が太陽光エネルギーを主軸にと考えているようだがそうなれば日本経済は破綻する。私たちも工場を他国に移転しなければならなくなる、と眉間に皺を寄せ異論を投げかけている。

 小松菜駿豆労の脳内には、安定供給という文字がない。世界が手を出さないから手を出す、のではなく、なぜ、出さないのかを考える能力が完全に枯渇している。経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)でフェイク情報に騙されやすいか否を調査した結果、48ヵ国中43位、経済的に発展されている国では断トツの最下位を射止めた缶酷同様に、目先にぶら下げられた餌に我先に飛びつく、思考力のなさを露呈した。不景気になり不動産投資が出来なくなると株式投資に没頭。マスゴミの缶酷絶好調のフェイクに気づくことなく、この先の成り行きに不安を抱いた外国資本化が投げ売りした株を我先に借金をしてまで買い漁り、株価の高騰を夢見ている笑える状況が現実に起きている。まさに小松菜駿豆労の脳内は、これに匹敵している。プラスチックは石油からできているって知ってましたか、と自慢減に語り、そんなの小学生でも知っている事実を知ると同時に馬鹿にされた屈辱を晴らそうと、魚がビニール袋を餌として食べて死んだという写真を見て、コンビニなどのレジ袋廃止を訴える。製造業界は、廃プラの僅か2%も満たないレジ袋を攻撃され困惑を隠しきれないでいる。業界は、自然界に放置されれば自然界に返り無害なものを開発し、実現化を帯びている時期ニダ。ゴミ袋と使用されるレジ袋がなくなったため、ポイ捨てが増えたともいわれる悪循環を呈している。これで海外渡航が解禁されれば、街中にゴミが散乱し、有志が細目に掃除することがニュースになるのもそう遠くないだろう。


 高菜候補が、エネルギー問題に対して表明した。太陽光発電の問題点を明らかにし、小型原子炉の研究開発を行い、日本は次世代エネルギーの先駆者になるべきと訴えると、小松菜駿豆労は、「私の独壇場にケチをつけるのか!絶対に許さない!」と激怒し、高菜候補を砕くために、太陽光エネルギー利権で年間6700万円を蝕む昆布一家の長男である昆布田郎候補の支持を公言した。

 小松菜駿豆労は、環境相になると無力な者が当選回数だけで役職に就いたと陰口を叩かれた。本来なら注目されない役職が温室効果ガス削減問題で脚光を浴びてしまう。環境問題は、「いつかやらなければならい問題だ」が通年の考えだったのが温暖化が進み、災害や生体系の変化が顕著に表れ始め、「いつやるの?今でしょう」となり、クローズアップされてしまう。

 小職をのほほんと過ごしていた駿豆労は俄かに焦りを覚え、一夜漬けのお勉強に励む。そこで見つけたのが、駿豆労の父・純烈郎と兄の懇太郎が広告塔を務める太陽光発電だった。


 「これだ!」と意気込み「2030年までの間にいかに太陽光発電を取り入れられるかが最重要」と説明し、住宅への太陽光パネル設置義務化を「視野に入れて考えるべきだ」と訴えた。

 これには、直ぐに異論が噴出した。国民の私有財産である住宅をどうするかを、政治が「義務化」するなど国民の財産権を明記した日本国憲法への冒涜であって立派な憲法違反だ、と非難された。駿豆労は、「何も分かっていない!」と激怒するが、思い付きで公言したものであり、反対派を論破する知識など刻み葱ほどもなかった。

 

 寄らば大樹の陰


 そう考えた小松菜駿豆労は、日本での太陽光発電推進の実務を担う昆布田郎に協力・支持を約束し、太陽光パネル設置義務化への協力を求めた。昆布候補には願ってもない援軍と感じた。票読みに石葉を組み込んだもののそれは換えって逆風を呼び込み苦慮していた際の爽やかな若大将として絶大な人気の小松菜駿豆労の申し出を断る理由など見つからなかった。

 これで議員の獲得は難しくても党員・党友会の票が伸びる期待も生まれる。そう感じた昆布田郎候補は、曖昧にしながらももし、自分が総理になれば、小松菜駿豆労を幹事長にし、国民の人気を得られると当選三回までの逆風の中の衆議院議員選挙を経験していない若手議員の不安に付け込むことを企んだ。


 お花畑の国民が、ぽか~んと政治に無関心を示す内に、日本を弱体化させ、崩壊という名の属国に化す導火線に火を灯すか否かを問われているのが今回の総裁選だ。右とか左とか、保守だとか革新だとかなど、どう~でもいい!

 「美しい日本を守る」ための総裁選だと捉えるのが、この選挙の本筋だと言い切るのは決して大袈裟でもフェイクでもないことを確信するものだ。

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