第2話 不純物の混じったゴミは、破棄処分が相当。
地民党総裁選の候補者討論会が、日本記者クラブ主催で行われた。
これは、酷いものだった。
政権の悪口を言えば、部数や視聴率が取れる。この旨味が熟成して、発信力の強いグルメレポーターとして、人気・支持率を気に掛ける店やシェフをコントロール出来ると勘違いし始め、我がもの顔で自分たちの意にそぐわない料理を提供する者をこれでもかとこき下ろし、「ほれ、みたことか」と嘲り笑うのが自らの使命と勘違いするようになっていた。
地民党総裁選の立候補者は、昆布田郎行政改革担当相、岸大根不三夫前政調会長、高菜茶苗前総務相、野沢菜西湖幹事長代行の4人だ。
選挙の公正性を充分に配慮し行わなければ、偏向報道になりかねないことを熟知した上、敢えて、防腐剤をふんだんに練り込んだテーブルを用意した。
広告出稿やその企業の関連から多額の収益を享受しているマスゴミは、胴元の中酷の顔色を視つつ、媚を売り、収益を上げることに疾走していた。その結果、強力なワンマン経営者が好む、萎えて言う事を聞く日本という食材を差し出すことで、腹を満たすことのみを考える鬼畜な質問者としてこの会見に挑んでいた。
記者が候補者に質問する時間が多い程、露出度が増す。何も知らない馬鹿舌の客は、露出が多ければ大衆心理から人気店と誤解する。そのようにして、いままでもマスゴミは人気店を作り出していた。全国放送なのに東京の一店舗を紹介し、全国の代表だと印象付け、国民を東京へと導き、地方を衰退させる、いつもの手を繰り出す。
自分たちへ多くの利益をもたらす中酷の虎を背にして、さかりのついた猫の如く、にゃ~にゃ~と中酷を贔屓する候補者のみに質問を浴びさせる。中酷と缶酷の嫌がる軍事や改憲問題を避け、日本がはやく萎え、競合店でなくなるようにと仕向けられた。
思想が同じだ、こいつが店長になれば、言う事を聞かせられると中酷に太鼓判を押された昆布への質問が集中した。その答弁の是非ではなく、質問の数と占有できる時間のためニダよ。
中酷は馬鹿な国ではない。成金は、プライドは高いが本質が伴わない。そこには卑下と逆恨みと今の地位を脅かされたくない気持ちから生じる、協力より支配・破壊を信じ、相手の弱みを徹底的に調べその弱点を突き、ねじ伏せる。弱点が見出せなければ罠を仕掛けて脅し、産地偽造を黙認させるのもいとまない卑劣な手段で擦り寄ってくる。その中酷が☆お気に入りにしたのが、昆布田郎行候補だった。その背景から、当然というべきか昆布候補への質問が集中した。垂れ流される情報を信じ、インスタグラムに投稿するおバカな投稿者は、少なくない。しかし、中には自分でその情報を吟味し、自分の舌で味わう者も少なくなかった。その者たちにとっては、記者たちの行動は、昆布候補のバックに着色料や禁止農薬などの有害物質の臭いを感じる者も少なくなかった。
対照的だったのは高菜候補だ。なかなか質問されず、口を開けば、横槍や中断と差し出された料理をまともに口にもできない有様だった。しかし、この様子は、自分で味を堪能する美食家たちには、日本店のためにならない見せかけのシェフが誰なのかを如実に語るものとして捉えられていた。この様子は、個人が自由に投稿できるTwitterに「怒りの連投」を呼び込んだ。
寝た子を起こすとはこのことだ。
マスゴミが持ち上げた候補者の嘘を根拠を持って破壊していく。
それは昆布の出陣式の出席人数だ。思ったより伸びなかった人数を「こうだったらいいな」「こうに違いない」「こうでなければ不味い」と美味しく見せるように来店客を改竄して人気店と押し上げていく様が、フェイクだと過去の数字、垣間見える事実からねじ伏せる。同時に高菜の店に行列が出来ているにも関わらず、列の途切れた部分をクローズアップし、思ったほど人気がないと報道するマスゴミに、「いやいや、違う」「実際をみてみろ、ほら」とこれまた根拠のある数字と俯瞰で見た映像を添付し、フェイクを次々に炙り出して見せた。
今回注目される質問に中酷・缶酷、憲法というレシピに欠かせないスパイスがあった。それを問われたのは、昆布と岸大根のみ。高菜にはされない。マスゴミは、沁みついた偏向報道を自慢げに披露するものとなった。
なぜ、岸大根には質問が及ぶのか。それは、兄である安倍川餅を糾弾する質問を受けた際、明確に対処すべき時に、ゆで上げ時間を曖昧にし、パスタをダメにした実績があったからだ、それも最近のことだ。そこから、口は滑らかになるが、本当の技量はないことを露呈したから、中酷やマスゴミにとっては、組み易しと判断されたに過ぎないものだった。野沢菜の出馬には、ギリギリで資金20人を集めた事からも、単なる下衆な女のプライドから見栄を張ったものと誰にも相手にされず、不毛な時間を回避したものだった。
国民が知りたい中酷、缶酷、憲法問題という重要課題に目を向けさせたくないマスゴミは、あまりにもネット社会の国民を馬鹿にしていた。いや、馬鹿にされて当然かもしれない。SNSでインフルエンサーが騒いでも、テレビでタレントが一言しゃべるのに比較すれば、影響力は少なく思えるのも現実だ。
高菜候補者に発言させなければ高菜票は増えないし、総裁選がマスゴミの都合やブラック企業である中酷の都合のいい、昆布対岸大根に印象づけられる。これが、今回の日本記者クラブ主催という如何にもまともな姿をマスカレードしたマスゴミの手口に他ならなかった。
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