幕間

一区切りついたところで、栞を挟んで物語を閉じた。

ここへ来てどのくらいの時間が経ったのだろうか？

まだ来たばかりのような気もするし、何日も経ったような気もする。

変わらずフードの人物は部屋の中央に佇んでいる。

あの元女教師が、このあと何を成すのか。助けに現れた男が誰なのか。気にならないではなかったが、他の物語も読んでみたい気もする。

まだ読んでいないのは、【勇者を目指す少年】と【魔王軍配下の竜王】の２つだ。

最初に読んだ２つの物語には、同一の人物が出てきた。と言うことは、残りの２つも同じ世界の物語なのだろう。

もしかすると勇者と魔王のそれぞれの視点での物語なのかもしれない。

王道そうな勇者の話から読むのが良いだろうか？

などと考えながら、【勇者を目指す少年】の物語を開いた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい