第17話 休憩
乾燥した穀物を固めた『
しかし、100年以上生きていると、歯が弱ってきており、とてもではないが食べることができない。
ヤーマンに『
そして、鍋に硬飯を入れ、『
魔法は攻撃のためだけにあるのではなく、このような生活に役立つような使い方もできるのだ。
しばらく待てば、粥のような状態になり、味は微妙だが、柔らかくて食べやすく、何より体が温まるので、体力も回復しやすい食事になる。
「カナ先生は何で結婚しないんすか?」
ヤーマンが不躾な質問をしてくる。
「私に釣り合う男がいないせいよ。」
「釣り合う必要なんてあります?バランスが悪くたって、好きだって気持ちがあれば、関係なくないっすか?」
なるほどそういう考え方もあるわね。
「何言ってるのよヤーマン。カナ先生に変なことを吹き込まないで。カナ先生、こんな軽薄の言うことなんてまともに聞いちゃダメですよ。」
恋愛の価値観は人それぞれのようだ。
だが、私の4分の1程度しか生きていないヤーマンや、10分の1程の年齢のナツの恋愛感など参考にならない。
いや、この世の全ての存在の考えなど、この世界一の美貌と、明晰な頭脳を持つ私には参考になることなどないのだ。
だからこそ必ず世界征服を成し遂げねばならない。
そして、この世界を私の理想の男しかいない世界に作り変えるのだ。
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