第6話キスをされた!

「ち、違うんだ、福満君。おめぇもいい加減、どけよっ!」

僕は和田にビンタした。

「いって~、吉田!今日はいい匂いがするな」

「ブスは男子の話しを遮るな!どブスッ!」

「ふん、吉田みたいなヤツがイメチェンしてもモテねーわっ!」

和田は女子の輪に向かっていった。

「吉田君、昨日よりヤッパいいよ!髪の毛は流して、メガネを外したら別人じゃん。それにいい匂いがする」

僕は照れてしまった。

「和田は君の彼女?」

「違う違う、あんなバカでブスが彼女なわけないよ!」

「おっつ、キャサリン狙ってるの?」

「い、いや~、パイオツ星人じゃないから」

「今日は吉田君に勝つよ!」

「何を?」

「将棋だよ!相掛かりで勝負だ!今度は負けないよ!吉田君の負けた顔見てみたい!」

「えっ?」


そこで時間はストップした。

教室に中年の神様と青年の神様が現れた。

「先輩、吉田君に何の香水をプレゼントしたんですか?」

「企業秘密だが、ファブリーズだよ!」

「えっ、香水じゃないんですか?」

「今のファブリーズはよくできてんのよ」

2人の神様はしばらく話し、

「今日は吉田君に将棋、負けてもらいましょうよ!先輩」

「そうだな、ここで福満君がどう出るかだね」

「じゃ、時間を再生しましょう」


放課後。

僕と福満君は真剣勝負をした。

「振り駒の結果、先手は吉田アマ三段に決まりました。チェスクロックの針が落ちた時と、詰みで負けになります。それでは、お願いします」

また、福満のファンが記録係りになのり出た。

「先手、吉田アマ三段2六歩」

「後手、福満アマ三段8四歩」

僕は福満君の指が綺麗で好きだ。毎回、感じるのだが、福満君の手に握られたい。手ではなく、アソコを。

「10秒、5、4、3、……まで88手にて福満アマ三段の勝ちとなりました」

僕と福満君は感想戦をしばらく続けた。

夕方、6時頃教室を出た。バス停まで福満君と一緒に歩いた。

「福満君は彼女作らないの?」

「……面倒くさいからね。吉田君は?」

「芋ばっかで、付き合いたい女子なんていないよ!」


「もったいな~吉田君は。メガネ外して髪の毛をちょっといじっただけで、イケメンなんだから」

「福満君こそ、女子に人気があるじゃん」

「……オレ、吉田君と仲良くなりたいな」

「ど、どういう事?」

「こう言う事」

福満君は僕の唇にキスをした。

僕は突然の事で身体が硬直した。

「また、明日ね吉田君」

「あ、また」

すると、僕の眼前に昨日の中年の髪の毛とお兄さんの神様が現れた。

「やぁ~、吉田君。良かったね。福満洋一君にキスされて!」

「先輩、やれば出来るじゃないですか!よっ、恋愛成就の神様」

「うっせ~よ、ガキ」

「良かったね。吉田君。相思相愛で!次は学業かな?」

「ノンノン、まだ吉田君は満足していない。もっと君には、この先には頑張ってもらいたい」

「ぼ、僕は何を頑張ればいいのでしょうか?」

「秘密。悪いようにはしない。君も恋愛を楽しまなきゃ」

「何の事ですか?」

2人の神様は消えてしまった。そんな事より、夜、僕は福満君の指先と柔らかい唇をネタにオナニーをした。

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