秋茄子

秋茄子ほど美味しいものはない


前髪がめくれた子が走っていく


私の友達が浮気をしたらしい


秋茄子は黙っている


冥界の死神がそろりそろりとすり足をする


黄金のカップが欠けている


秋茄子はダンスしはじめる


夢の中で友達は幻想の世界を案内してくれた


架空のデパートの夢を見る


天狗は知恵遅れの子だけ連れて行くの


流行りの漫画を片っ端から読んでいく夜


芋焼酎って言葉、なんか癖になる


生と性と死しかこの世にはないのよ


人の死なないミステリしか好きじゃない


やっと高校生になれたかもしんない


陰と陽は混ざり合っているもの


それでも友達でいようね、私達

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