跳躍

僕ら、生まれてしまったね。

命の裾野が溶け出した、あのあたりが僕の故郷だよ。

思いっきり傷つけられる、という瞬発的な恐れが、その現実を引き寄せるとして、なら僕はどうすればいいんだろう。

自分の守り方を知らなければ他人を守れないんだ、きっと。

欲と怒りと無知を手放した先に何かがあるなんてどうしても信じられなくて、いつまでも空気を握りしめている。


君が美しいのは、完璧じゃないからだよ。

慰めではなくて、完璧はあとは壊れるだけだから、完璧じゃない君は清く伸びやかに成長していく。

循環はあっても同じことの繰り返しはありえないように。

僕らはこの不完全な世界で、一秒先には全く別の生命体になりながら生きていく。

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