諸行無常人生

空白

1日

人生で一番楽な時間を邪魔するように部屋に鳴り響く。聞く度に嫌いになりそうな機械音で目が覚める。カーテンを開けたら眩しさが襲ってくるから、起き上がる気にすらなれない。最近よく思う。何も考えずに過ごせた過去に戻りたい、と。


当たり前のようにご飯を食べて、当たり前のように学校に行く。有難いことなのは理解してるが、楽しいとは感じない。


「行ってらっしゃい」

「 」





最後に「行ってきます」と言ったのはいつだっただろうか。



自分の上に壮大に広がる青い世界は、なんであれほど澄んでいるのだろうか。

自分の中にあるナニカは、なんでこんなに黒く染まっているのだろうか。

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