ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」閑話

ボイスドラマ「おとぎ前線」メインキャスト様へ送るクリスマス台本2021（後編）

※場所は佐賀県鹿島市（さがけんかしまし）前線（ぜんせん）カフェ内。2019年12月24日24時前

？？？？？？？：「こ、こんばんは…。」

＜ソロリと忍び足で"前線カフェ"内にある"おとぎ前線"からでてきた"不（・）審（・）な（・）男（・）性（・）"…。＞

稲穂（いなほ）：「わああああ！来たよ！亜都（あと）ちゃん♪"サンタ"さんだよ！」

亜都（あと）：「"稲穂（いなほ）"ちゃん、この人、"サンタ"さんじゃないよ！黒い服着てるし、サンタさんは赤い服を着た優しそうなお爺さんだもの…。」

稲穂（いなほ）：「そ、そうよね…。あ、あんた誰！」

？？？？？？？：「ヒイイイイイイイイイ…っ。」

美琴（みこと）：「ちょっと、"おとぎ前線"が開いたみたいだったけど誰かが来たの？」

稲穂（いなほ）：「うん…。何か"サ（・）ン（・）タ（・）"さんの偽（・）物（・）みたいな人…。」

美琴（みこと）：「失礼ですが、あなたはどなたでしょうか…」

？？？？？？？：「ヒイイイイイイイイイ…っ。」

神那（かんな）：「"美琴（みこと）"さん、かなり怯（・）え（・）て（・）る（・）みたいね！」

美琴（みこと）：「そうですね！全（・）身（・）真（・）っ（・）黒（・）な（・）服（・）装（・）ですし…日（・）本（・）の（・）神（・）様（・）の（・）眷（・）属（・）でもないみたいですし…。失礼ですが、お名（・）前（・）は？」

？？？？？？？：「ヒイイイイイイイイイ…っ。」

祈里（いのり）：「この人、ヒイイイイイイイイイ…ってしか言わないよ！もしかしたら、ヒイイイイイイイイイさんって名前なのかも！」

神那（かんな）：「"祈里（いのり）"のお馬鹿！そんな変な名前な訳ないじゃないの…。兎に角、そこの黒い人…。こちらの"おとぎ前線"に何か御用なんですか？」

ヒイイイイイイイイイさん：「え…えええええっと…。」

祈里（いのり）：「おっ！ヒイイイイイイイイイさんが話せるみたいだよ！」

沙希（さき）：「"祈里（いのり）"ちゃん…流石にそれはないかと…思う…。」

稲穂（いなほ）：「ちょっと！この"偽（・）物（・）サ（・）ン（・）タ（・）"！何か言いなさいよ！」

亜都（あと）：「"稲穂（いなほ）"ちゃん、怖い！」

稲穂（いなほ）：「そりゃあそうよ！"サンタ"さんかの代わりに店長が明（・）日（・）の（・）朝（・）にプレゼントをくれるらしいから期待はしていなかったけど…もしかしたら本（・）物（・）が来たかもって、少しの時間だけど期待させてガッカリしてるのに…。」

美琴（みこと）：「兎に角、お話を聞かせていただけませんか？」

ヒイイイイイイイイイさん：「わ、私の名前は…」

祈里（いのり）：「名前は…何？何？」

沙希（さき）：「い、"祈里（いのり）"ちゃん…。」

ヒイイイイイイイイイさん：「クネヒト・ループレヒト…。」

祈里（いのり）：「は！はい？」

クネヒト・ループレヒト：「私の名前はクネヒト・ループレヒト…。人間からは"ブ（・）ラ（・）ッ（・）ク（・）サ（・）ン（・）タ（・）"って呼ばれています…。」

稲穂（いなほ）：「えっ！じゃあ本当に"サ（・）ン（・）タ（・）"さんなの？」

ブラックサンタ：「ヒイイイイイイイイイ…っ。」

亜都（あと）：「"稲穂（いなほ）"ちゃん、また、この人、怯えてるから…話を聞こうよ…。」

稲穂（いなほ）：「"亜都（あと）"ちゃんがそういうのなら…。」

美琴（みこと）：「"ブ（・）ラ（・）ッ（・）ク（・）サ（・）ン（・）タ（・）"は私は知っていますよ！あ（・）な（・）た（・）がそうなんですね？」

神那（かんな）：「流石！"美琴（みこと）"さんは博識ですね！」

美琴（みこと）：「いえ、"神那（かんな）"さん、それほどの事ではないです。ただ、或る意味、この方は有（・）名（・）人（・）ですよ！」

祈里（いのり）：「このヒイイイイイイイイイさんは有（・）名（・）人（・）なんだ！」

美琴（みこと）：「"祈里（いのり）"さん、或（・）る（・）意（・）味（・）でです。」

神那（かんな）：「"美琴（みこと）"さん、どういう或（・）る（・）意（・）味（・）なんですか？」

美琴（みこと）：「本当の"サ（・）ン（・）タ（・）"さんは世界中の人（・）間（・）の良（・）い（・）子（・）にプレゼントをあげる仕事を"クリスマス"にされるんですけど…。その逆（・）の（・）悪（・）い（・）子（・）には、こちらの"ブ（・）ラ（・）ッ（・）ク（・）サ（・）ン（・）タ（・）"さんがお仕置きするそうです…。」

稲穂（いなほ）：「私（・）にお（・）仕（・）置（・）き（・）する為に来たの！」

ブラックサンタ：「ち、違います…。ある御神（おんかみ）様に頼まれて、贈（・）り（・）物（・）を届けにお伺いしたんですよ…それだけです。許してください…。」

祈里（いのり）：「贈（・）り（・）物（・）って何？」

美琴（みこと）：「普通は"石（・）炭（・）"とかを悪（・）い（・）子（・）にプレゼントするんですよね？」

ブラックサンタ：「は、はい…普通はですね…。でも今回は、"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）"の"メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）"をされている人達へお贈りするプレゼントをお預かりしてるんですよ…。」

神那（かんな）：「その、"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）"の"メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）"をされている人（・）達（・）って一体誰よ！」

美琴（みこと）：「まあまあ、"神那（かんな）"さん、最後までこの"ブ（・）ラ（・）ッ（・）ク（・）サ（・）ン（・）タ（・）"さんのお話を聞いてみましょう。」

<ブラックサンタ、1枚のカードを両手で添えて6名の前に手渡す。"神那（かんな）"、そのカードをサッと奪い取る。>

神那（かんな）：「贈（・）り（・）物（・）というから少しは期待してたけど、何よ！このカードは？贈り物ってこれだけ？」

＜カードを手でヒラヒラとする"神那（かんな）"＞

ブラックサンタ：「は、はい…。す、すいません…。これだけを"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）"の"メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）"の方々にお渡しするように私は頼（・）ま（・）れ（・）た（・）だ（・）け（・）で…。」

神那（かんな）：「で結局、"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）"の"メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）"の方々は私（・）達（・）じゃないわよね？誰なの？」

ブラックサンタ：「おそらく、そういうお答えが来ると、依（・）頼（・）主（・）である或る御神（おんかみ）様より言われましたので、こう答えるように言われました…。"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）"の"メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）"の方々というのは、みなさんの"中（・）の（・）人（・）"といえば分かるそうです…。」

祈里（いのり）：「"中（・）の（・）人（・）"益々、分からないんだけど…。」

ブラックサンタ：「そ、そ、そ、それではわ、私（・）の（・）役（・）目（・）も済みましたので…。」

神那（かんな）：「あなた、逃げようとしてる訳じゃないわよね！」

ブラックサンタ：「い、いえ…もう本当に用はそれだけなんです…ウゥゥゥゥゥゥゥ…。」

祈里（いのり）：「この"ブラックサンタ"さん、泣いてるよ…。」

神那（かんな）：「まあ、良いわ。でも、このカ（・）ー（・）ド（・）の（・）中（・）身（・）を確（・）認（・）するから、その後に帰りなさい！」

ブラックサンタ：「…ウゥゥゥゥゥゥゥ…わ、わかりました…。」

祈里（いのり）：「"神那（かんな）"ちゃん、それで、そのカ（・）ー（・）ド（・）には何て書いてあるの？」

神那（かんな）：「まあ、"祈里（いのり）"！焦らずに待って！えええええっと…何々…えっ！益々、意味が分からないだけど…。」

美琴（みこと）：「"神那（かんな）"さん、カードを読ませてもらって良い？」

神那（かんな）：「勿論ですよ。"美琴（みこと）"さん！」

美琴（みこと）：「それでは読みますね！ボイスドラマ『おとぎ前線』のメ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）の皆様、いつも本当にありがとうございます。皆様のお陰で、約6年前にイラストだけの存在だったこ（・）の（・）子（・）達（・）に（・）魂（・）を（・）吹（・）き（・）込（・）む（・）こ（・）と（・）ができました。第1期の台本も全て書き終え、皆様へお渡しして早1か月半が過ぎました。」

祈里（いのり）：「本当に意味が分からないね？」

神那（かんな）：「そうでしょう！その後も意味が分からない文章が続くのよ！」

美琴（みこと）：「あとは時間をかけて少しづつボイスドラマ化していく状態になっておりますが…。実は既にメ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）で（・）は（・）な（・）い（・）皆（・）様（・）の収録はほぼ全て終わられ、その今回、メインキャストではなかった皆様から、新（・）た（・）な（・）作（・）品（・）を（・）描（・）い（・）て（・）欲（・）し（・）い（・）！続（・）き（・）が（・）知（・）り（・）た（・）い（・）等の嬉しいご要望をいただきました。そのご要望に応えたいと思い、ス（・）ピ（・）ン（・）オ（・）フ（・）作品を書くことにいたしました…というべきか既（・）に（・）連（・）載（・）しています…。」

沙希（さき）：「な、なんなんですか？これって…本当に意味が分かりません？？。それにス（・）ピ（・）ン（・）オ（・）フ（・）作品って何ですか？」

美琴（みこと）：「うううん…。本（・）筋（・）の（・）物（・）語（・）から分かれた別（・）の（・）物（・）語（・）という意味だと思います。」

祈里（いのり）：「私（・）達（・）と関（・）係（・）があるんですか？」

美琴（みこと）：「そ、それも分かりません…。"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）"の"メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）"の"中（・）の（・）人（・）"という皆様なら分かるのでしょうけど…。うううん…。とりあえず、その、それでは続きを読みますね…。スピンオフ作品は『おとぎ前線』第1期より未（・）来（・）の（・）物（・）語（・）です。"ネ（・）タ（・）バ（・）レ（・）"になるのでコ（・）ッ（・）ソ（・）リ（・）と書いて来年の3（・）月（・）か（・）4（・）月（・）位（・）に発表しようと思っていましたが…。現時点でも作品自体の内容量が想像以上に進んでしまい、この執（・）筆（・）ペ（・）ー（・）ス（・）で3月か4月位に発表すると非常に皆様が困（・）惑（・）さ（・）れ（・）る（・）かと思い、本日、ここにス（・）ピ（・）ン（・）オ（・）フ（・）作品連載してます宣言と、本作品ではメ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）で（・）は（・）な（・）か（・）っ（・）た（・）皆（・）様（・）が（・）今（・）度（・）は（・）メ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）に（・）な（・）る（・）ス（・）ピ（・）ン（・）オ（・）フ（・）作品も同時に"ボ（・）イ（・）ス（・）ド（・）ラ（・）マ（・）化（・）"します宣言をさせていただきます。因みにス（・）ピ（・）ン（・）オ（・）フ（・）は台（・）本（・）じゃないよ！ノ（・）ベ（・）ル（・）だよ♪勿論、皆さんも登場してるよ！更に仕事量が増えてす（・）い（・）ま（・）せ（・）ん（・）。事後報告（じごほうこく）でした！わ（・）ら（・）…。」

稲穂（いなほ）：「"わ（・）ら（・）"って何よ！とても、不（・）快（・）な気持ちなんだけど…。」

亜都（あと）：「い、"稲穂（いなほ）"ちゃん…何か私もイ（・）ラ（・）ッ（・）としてる…。」

美琴（みこと）：「そうね…。"稲穂（いなほ）"ちゃんがいら立つのもわかるわ！」

祈里（いのり）：「それで中身がそれで終わりなんですか？」

美琴（みこと）：「そこで終わり…。ちょっと待って、カードの隅っこに何か小さく書いてある…。」

祈里（いのり）：「私も見ても良いですか？」

美琴（みこと）：「"祈里（いのり）"さん、お願いします。」

祈里（いのり）：「追伸、オマケに本（・）日（・）２（・）０（・）時（・）頃（・）に（・）第（・）2（・）期（・）の（・）1（・）話（・）も公開します。今（・）か（・）ら（・）数（・）年（・）後（・）の世界の物語…。スピンオフ作品合わせてネ（・）タ（・）バ（・）レ（・）満（・）載（・）なので読（・）む（・）か（・）読（・）ま（・）な（・）い（・）か（・）は（・）あ（・）な（・）た（・）次（・）第（・）です。わ（・）ら（・）…。」

神那（かんな）：「な！なんなのよ！この紙切れは！そして、あなた！"ブ（・）ラ（・）ッ（・）ク（・）な（・）ん（・）ち（・）ゃ（・）ら（・）"！」

ブラックサンタ：「ヒイイイイイイイイイ…っ。」

＜早々に"おとぎ前線"へ逃げ出す"ブ（・）ラ（・）ッ（・）ク（・）サ（・）ン（・）タ（・）"…＞

神那（かんな）：「に、逃げるな～!!!!!!!!!!」

★２０２１年１２月２４日クリスマスイブの日に、ボイスドラマ『おとぎ前線』のメ（・）イ（・）ン（・）キ（・）ャ（・）ス（・）ト（・）の（・）皆（・）様（・）へ（・）非（・）常（・）に（・）迷（・）惑（・）な（・）贈（・）り（・）物（・）を（・）心（・）を（・）込（・）め（・）て（・）捧（・）げ（・）ま（・）す（・）。作者"か（・）た（・）し（・）よ（・）”より。あと、読むか読まないかはあなた次第です！