第八話 「Калашникова- Сусакевский (カラシニコファ・スサケフスキー)」
"ドンッッ
「(・・・・?)」
「な、何の音っすか?」
「・・・・・」
"カタ カタタタタタタ....
「・・・さぁ」
隆和たち、日朝新聞の社員が
編集局に隙間なく並べられた机の間を
林を前にして通り抜けていく....
"ダンッ!"
「ひ、ひぃっ!」
"ダンッ! ダンッ!!
「(・・・・?)」
編集室の入り口から部屋の奥の方に向かって
進んで行くと、
"ダンッ!"
「(・・・・?)」
何故か部屋の奥に進めば進む程
何かを"叩く"様な音が徐々に
大きくなってきている
「Чикушо !? "Не надо!
(ちくしょうっ!? てめぇっ!?)」
"ドンッ!!"
「(・・・・・)」
「Ах, что я не делаю!?
(あ~ 俺は何てツいてねぇんだっ!?)」
"ドンッ! ドンッ!!"
「(ウォッカ...)」
「Аааааааааааааааааааал;
Чикушо! ??
Тикушо Тикушо! ?? ??
(あ~ッ!! クソッ!! クソッ!?
ちくしょうっ!?
ちくしょうっちくしょうっ!??)」
"ダンッ!! ダンッ!!"
「な、何なんすか、あれ...」
「す、すごい怒ってますね...」
「ひ、ひぃぃっ!」
「Этот ублюдок!
Этот ублюдок !!
(この野郎っ! この野郎っ!!)」
"ダンッ!! ダンッ!!"
後ろにいる社員たちの言葉に
奥の方のおそらく、この部屋の中でも
一番広い机に座っている一人の男に
隆和が目を向ける
「Аааааааааааааааааааaа!
Теме-сан! ?? Это было
Хм! !! ??
(あ~っ ちくしょうっ!?
てめぇ~っ 許さんっ!?
許さんぞ~ッ!!?)」
"ダンッ ダンッ!!"
「(あれは・・・・)」
広い机に座っている頭頂部の禿げ上がった
恰幅(かっぷく)の良い、青色の瞳をした男が
目に入ってくる
「Этот ублюдок!
Этот ублюдок !!?
(この野郎っ! この野郎っ!!?)」
"ドンッ!!"
「("ウォッカ"か....?)」
「Тикушо!? Тикушо!?
(ちくしょうっ!? ちくしょうっ!?)」
男が何かウィスキーの様な色をした
透明なボトルを必死に自分の机に
叩きつけている.....
「(・・・・!)」
「Ах ~ Чикушо,
не следуй за мной
(あ~ ちくしょうっ ついてねぇっ)」
"グビッ!"
「―――――」
大声を上げている男を見て、隆和の思考が止まる
「Мы-таку
Сегодняшнее
ради нехорошо ~
(ウィ~ ったく
今日の酒はうまくねぇな~ッ)」
"グッ"
「(・・・・!)」
男を見ると男はまるで場末の居酒屋の様に
手にしている、おそらくロシアの酒
"ウォッカ"か何かであろうボトルを片手に、
自分の目の前の机に置かれたパソコンに向かって
怒鳴り声を上げている
「Этот ублюдок!
Этот ублюдок,
этот ублюдок,
этот ублюдок!
(この野郎っ!
この野郎この野郎このヤロウッ!?)」
"ダンッッ! ダンッッ!! ダンッッ!!!"
「で、デスク...」
「な、何なんスか...あの人...?」
「Оми, это безумие! !!
Это было
Не будь дураком! !!
(オメェッ ふざけんなッ!!
ふざけんじゃねェ!!)」
"バンッ! バンッ!! バンッ!!
「(これが、
"ロシア"・・・!)」
「любовница! любовница!
(リュボヴニッツァ! リュボヴニッツァ!)」
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