第7話動物園の喧騒
植物園エリアを捜索していた大島たちのところに、東から電話がかかってきた。
「大島さん、ヒグマは動物園エリアにいるとの目撃情報が入りました!」
「本当か!?よし、行くぞ!!」
「それが・・・、実はスマトラトラが逃げ出したようで、私たちは捕獲のためそちらに協力できないんです・・・。」
「ヒグマに続いてトラもか・・・、わかりました。用心して向かいます。」
電話を切った大島は全員に事情を説明し、動物園エリアへと向かっていった。
「ヒグマに続いてトラまで・・・、どこまで危険な状態になるんだ?」
緑山が言うと、大島はその通りだと納得した。
上池エリアを通り過ぎて行くと、のそのそと歩くスマトラトラを見つけた。
大島たちはとっさに物陰に隠れて、様子を見ている。
「どうします?撃ちますか?」
「ダメだ、北山!!いくら危険でも、東山動植物園の動物だ。それにスマトラトラは絶滅危惧種だ、撃ったら捕まるぞ。」
「はい・・・、すみませんでした。」
「とりあえず、警察と飼育員たちに知らせて捕獲させるんだ。」
大島はスマホで東と警察に連絡、それから十分後にスマトラトラは飼育員と警察によって捕獲された。
東山動植物園では動物の脱走が起こっており、それを想定した訓練がされている。そのため、すんなりと捕獲することができた。
「トラはこれでいい・・・、問題はあのヒグマだけか・・・。」
すると北園のほうから、唸り声が聞こえた。
「あれは、ヒグマの唸り声だ!!」
北山が一人で北園の方へと向かって行く、大島はすぐにその後を追いかけた。
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