闘争都市編
陥落都市編までのあらすじ、登場人物紹介
※この話はこの編から読み始める方や既知の情報を整理したい方のために陥落都市編までのあらすじや登場人物、用語をまとめたものです。
話は一切進みませんので、ご了承下さい。
◎あらすじ
〜黎明編〜
この世界、「アテネ」は神の因子を受け継ぐ「神の子」が生まれる世界。しかし、生まれる神の子らはけして平等ではなく、金髪、金眼であれば「英雄」として祝福を、そうでなければ「異端」として迫害を受ける定めだった。
現聖女へウルアは異端の地位向上のため、異端を聖都に招き入れる策を考える。
一方、この噂を聞きつけたジャックは友人で異端のアーデンにこれに乗るように説得、アーデンはジャックの妹であるエルン、隣町の司書のソーンを仲間に加え、聖都を目指すため、そしてエルンの友人を助けるために、闇の侵食を受けるレーシンを目指す。
〜陥落都市編〜
レーシンに到着した三人は幾重の魔物や悪魔と戦い、その裏に「イコン」という異端と悪魔の集団の存在があることを知る。民間人に多大な被害を出しながらも無事に巫女を救出する三人だが、異端の魔物使いであることがバレてしまったソーンはティージの騎士隊に連行されてしまう。
◎登場人物(主要)
○アーデン・クロイツ
この物語の主人公。片田舎のカンナスの出身であり、異端であるが故に実の両親に捨てられ、ジャックの父親に拾われた過去を持つ。町外れで魔物を狩って生活をしていたが、義兄弟であるジャックの提案に乗り聖都を目指すことになる。
火炎を操る能力を持ち、一対多の戦闘を得意とする。
○エルン・ラフレシア
ジャックの妹で商会で鍛冶、馭者を担当している。特殊な能力は持ち合わせていないが、身体機能が常人離れしている「金剛の英雄」。ジャックの計画を影で聞いていたことからアーデンの旅に同行する。主兵装は自身で改造を加えたブースター付きのハンマーで、スピードとパワー、スタミナを活かしたパワフルな戦い方をする。
○ソーン・マンジュ
フュリスで図書司書をしている青年。動物と会話をすることができる「耳澄の聖人」。魔物の生成を研究する学者でもあり、使役する動物を触媒として、影から魔物を生成したり、動物が自発的に魔物化出来るようにしている。文鳥のジーナ、フクロウのヴィゾル、インコのピーター、犬のクロ、鷲のオーリーなど様々な動物を使役している。教会の検閲を是正するために旅に同行する。
◎登場人物(他)
〜黎明編に登場〜
○ジャック・ラフレシア
商会のカンナス支店の支店長。アーデンの義兄弟であり、エルンの兄。魔物の素材のスペシャリストであり、神の因子の増強薬やアーデンの武器の設計も行っている。妹の未来のために義兄弟を駆り出す重度のシスコンだが、情報網や情報処理能力は確か。酒癖は悪い。
○エリー・マグノリア
カンナスの巫女。加護を展開出来る領域が狭いため、町の外縁部に出没する魔物の討伐をアーデンに依頼していた。そのため、教会の関係者でありながら異端に対する偏見はない。
アーデンの離郷の折にジャックから因子の増強剤を渡されている(カシス味)。
○ガラティア・フロックス
商会のフュリス支店の支店長。魔物の素材を扱う他にも併設されたバーのバーテンダーを兼任しており、優れた情報網を持つ。
冗談を好むが慎重な性格で、ソーンの同行に苦言を呈する。
〜陥落都市編に登場〜
○リリア・ダッチマン
レーシンの巫女。エルンがレーシンを訪れる度にお茶に誘っており、友人の関係を築いている。
巫女としての基本的な能力の他に、光の鎖と錠を顕現させる「鎖鑰の巫女」。破天荒だが責任感のある性格でエルン曰く母性の片鱗を感じる、らしい。
○アーセナル
レーシンの地下礼拝堂にてリリアを隔離していた悪魔信仰の聖職者。「イコン」メンバーであるが、異端や悪魔のみでなく神の因子を持つ者すべてが彼にとっての庇護対象である。自身に物体を吸着させる能力を持ち、実質的に武器による斬撃や衝撃が効かない。悪魔さえも吸着させ、その能力を行使していたが、アーデンに消し炭にされた。
○アラン・ロータス
魔物の群れに襲われていたところをアーデンとエルンに助けられる。しかし、正体は「イコン」のメンバーで、支配下に置いた闇を操る能力を持つ異端の少年である。支配下に置いた闇は形状や材質を変化させるだけでなく、魔物や扉へと変化させるとことも可能。
○ズウェスタ
アーセナルの中に潜んでいた悪魔の少年。自身の体を変形させ、氷塊に分裂する事ができる他、大の大人を握りつぶせるだけの膂力を持つ。精神的に未成熟であり、激昂しやすい。
○ガブリエル・エイソン
ティージの騎士隊の隊員で、派遣されてきた部隊の部隊長を務める青年。金髪でない人間に対して高圧的に接する。
○モルガナ・イーセリット
ガブリエルの部下。問題行動の多い彼を注意することが多いが大抵八つ当たりを食らう。
捜索に適した能力を持っているらしい。
〜0話・幕間に登場〜
○へウルア・アンネローズ
広大な聖都を覆って余りある加護の領域を発揮する聖女。ある人物との再会を望んでおり、異端の名誉回復のために花婿の選定と称して聖都へ異端を招き入れる手段を講じる。
○教皇
神の因子を持たない一般人でだが、現在の教会の実権を握る人物。過激な異端排斥主義であり、融和派の聖女陣営を飲むこむべく、血縁者のウォーレンハルトをへウルアの婿に添えようと画策する。一般人でありながら聖女であるへウルアを抑え込むほどの威圧感を放つ。
○アルベリヒ・プリムラー
教会で教師を勤めている青年。聖女派の人物であり、へウルアの策を補佐する。アリエルの教育係でもある。
○アリエル・エーデルワイス
二代前の聖女の娘であり、へウルアに懐いている。へウルアの演説の時間になると、アルベリヒの講義を抜け出しまう問題児。
○シモーヌ・ルナン
へウルアの侍女であり、世話係。
◎地名、用語
〜地名〜
○アテナ
この世界の名。影から断続的に魔物が現れるため、巫女や聖人の張る加護の領域内で人々は暮らしている。
○カンナス
アーデン達の故郷である片田舎、アテネの南部にあり、さらに南は魔物が多数生息する森林が広がっている。
○フュリス
カンナスの北にあり、巨大な図書館が建てられている町。ソーンの出身地。
○レーシン
フリュスとティージの間に存在する町。外部から魔物にと襲われたことがあり、防壁に覆われいる。リリアの加護が張られていたが、イコンの作戦によって壊滅する。
○フロイズ
聖都。聖女の加護によって守られた地であり、平地の中心部にある。聖教会や騎士隊本部など、主要な施設が揃っている。異端排斥によって原則として異端は入れないが、一般人でも周辺の大都市で通行証を発行しなければ入ることができない。
〜用語〜
○英雄、巫女、聖人、聖女
神の因子を身に宿すものは「神の子」と呼ばれ、その中でも、戦闘に特化した因子持つ者を英雄、戦闘以外の能力の因子を持つ者を巫女や聖人と呼ぶ。巫女の中でも特に優れたものは聖女と呼ばれる。
○聖教会
古の神々を祀るとともに、神の子を統制する機関。教皇をトップとして、アテネの各都市に巫女や聖人を派遣し、生活圏を形成させている。
○異端
神の因子を持ちながら、金髪、金眼でない人間。聖教会の統制外の存在であり、神の子と対をなす悪魔の子として、迫害対象となっている。そのため、大半の異端が能力を隠して生活している。
○闇
物の影に知性ある者の悪意や負の感情が触れることによって偶発的に発生する物質。魔物や悪魔の原料であり、質量によっては巫女の張る加護を押し込めるほどの力を発揮する。
○魔物
世の中に生きるものの影や闇から生成される非生命体。存在が希薄で、影となった生命の形質を受け継ぐ、生き鏡のような存在だが、他の生物を取り込むことで存在がこの世に定着する。
○悪魔
負の感情を多分に含んだ闇から生成させる知的生命体。おおよそは魔物と同じだが生まれた時点で高度な知性を持っており、魔物達の統率が行える。
○ネペンテス商会
魔物の素材を扱う組織であり、それを用いた研究製品開発、魔物を狩る武器の製作を行っている。
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