第4話 序章④

所長は東洋人である

これ以外の情報、本名・性別・略歴は不明

 

『城主』を筆頭とする最高幹部会と言える施設の運営

存在そのものをバックアップし下支えする<五人会議>のメンバー…


銀河様々な場所にて生活すると言われる彼ら


……噂では、この特殊な異能者の人員5名のみに『房』は解錠

次元の扉を開ける為の<鍵(キー)>を使用する事が出来るという

 

なかでも最も重要な神域〜聖域といえる特殊次元域ーーー

『5次元空間』に特殊監房はある


眠った様な〜現在過去未来と精神がリンクしたかの場所


『そこに入る』〜

要するに『収監』された場合

まるで自らが<全能の神>になったかの様な、脳髄が麻薬に犯されたかのような摩訶不思議体験が味わえると言われる


ジャパン政府が隠匿する極秘資料に記載されているとの事だ


しかし

3次元からの<鍵>不使用下でのアクセス不能

4次元からのみ侵入可能

 


『5次元空間』

悪夢と極楽の境目

 

この(不思議な世界)高次元からの脱出


つまり……理論上、低次元域にあたる3次元世界の『異物』である人類は絶対に脱獄不可能である


だからこそ無理を押してまで構築されたのだった



所長『城主』〜シロヌシは東洋人としてどんなに若く見えていてもキャリア官僚の筈


よって23歳以上…と密やかに銀河の裏社会では囁かれているが、本当の実際の年齢は一切が不明


当然の事であるが、むろん容姿も公表されていない

 

但し、銃火器使用作戦実行中の城主を見た者がいるという


目撃者の貴重な談話によると、髪をニットキャップに生え際まで納めており

スレンダーな体幹と最新鋭バトルスーツ故に少年にしか見えなかったという


いいや…腰まで届く黒髪を見たという証言から実は女性では?という説もある


城主については数少ない驚くべき情報もある


その人物は遺伝子操作で作り出されたキメラ

『黒龍』『白龍』に代表される怪獣『龍』の優れた乗り手だという


唯一、縦横無尽に……

かれらクリーチャーを操る事が出来るといわれる


黒龍・白龍共に鱗部分にステルス爆撃機同様の機能があり、如何なるどんな電波も吸収及び拡散させてしまうという


一端飛び立つとレーダーでの感知不能

有視界飛行のみ確認されるが、メタルを思わせる体色からほぼ保護色と言われる


白龍は音速ぎりぎりの高速飛行を可能とする

直接一気に上空へ飛翔する為、滑走路は必要としない

 

変温動物であるがーーーほぼ体調は変化せず

体温は常に36~37度に保たれる

よって、温度感知システムによる追尾装置付きミサイルは無力化可能

 

全身を覆う鱗は新たに開発された強化ダイヤモンド以上の硬度を誇ると、某国立研究所の検査により証明されている


黒龍のみ口蓋からは3000度を超える高温の火力を吹き出すことが出来る

しかし何故、生物としてそうした荒技が可能かは、最重要極秘機密事項で明らかにされていない


ただ僅かに記された極秘資料から確実に言えるのは、この惑星地球上で黒龍、白龍〜キメラの龍達〜

彼らを撃退し倒せる武器は存在しないに同然と言える事であった


なお怪しげな異能者である<5人会議>現行メンバーも、城主と同じく

国籍 本名 経歴 性別等、厳重なる防犯上の観点から極秘扱いで同じく一切の全てが公表されていない


どう言った理由での選考なのか?

基準は何なのか?

何代目なのか?

採用の決定、選考方法も公表公開はされていない


ただーーー

『前任者の推薦が必ず必要』

〜以下の事だけは、政府内部極秘文書資料に一文が寄せられているらしい


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