第108話 ノームの里

「先程から言っておるドワーフとは何だ?」

「私達に似てる黒目黒髪で身長も130~150㎝ずんぐり太ってる」

「……もしかすると、ノームと人のハーフ…その子孫かも知れん」

「ドワーフ達は、あなた方のことを始祖エンシェントドワーフと呼んでいました」

「始祖と言っているなら、ノームと人の子達だろう」


 遥か昔この地から旅立った者が居たそうです。

 150㎝を越えるコロコロ太った巨体の変人ノームは、他のノームと意見が合わず喧嘩して飛び出したとか「うん、ドワーフの始祖っぽいね!謎は殆ど解けた!」

⦅⦅全てじゃ無いんだ⦆⦆

 豪君進君の久し振りの突っ込みは呟き止まり、サイには聞こえてない。


「ユーフラット神様!ノームに心当たり在ります?人とは違うようなのです」

 汗を拭きながらユーフラット神があらわれました。

『サイ様!お呼び頂いて有り難う御座います…』

 突然現れた、光り輝くユーフラット神を見てノームは驚いてる。

『実はイグリス神が人の前に作った妖精族でして…造り出して放置忘れて居たのでしょう』

「妖精族?何か特別な能力を持ってるの?」

『イグリス神ですよ!そんな凄い事思い付く訳無いです!農作業が得意?ってだけです』

「思念で説明してくれるだけで良かったのに、降臨してくれてありがとうね」

『それに付いては、私めの都合でありまして……あのクルーザーですか?海を高速で進む乗り物に乗せては貰えないでしょうか?』

「お安いご用よ!一緒に乗ろう!」『有り難う御座います!!』


 ノームが増えていて、全員土下座してる?

「女神様に使徒方無礼な態度、大変失礼しました!!」

「普通の会話しただけ、無礼でも何でもなかったと思うけど」

「そう思って頂けたなら……厚かましいお願い聞いて頂けたますか?」

「何か困っています?」

「最近のこと、地獄の審判が起こり地は煮えたぎり熱風の嵐が起こりました!恐ろしくてこの地を離れなければ、いつ審判に巻き込まれるやら……」


 サイには覚えが有り過ぎる話です。


「遥か昔この地を出て行った男は、海を泳いで行きました…我々ノームは地の精霊、泳ぎなど恐ろしくて出来ません」

「村長まどろっこしい!女神様!どうかノームをこの地から解放、新天地をお与え下さい!!」

「良いよ!連れ出してあげる、ユーフラット神問題無いよね?」


『サイ様のみ心のままに!早速劵族のミシに島か亜大陸創らせましょうか?』

「イグリス大陸の人口少な過ぎ、ノームが住む土地なんていくらでも在るよ!コウガ神様のお陰で魔物も消えて住良い所選り取り緑よ!」

「「「「「「「「「「おーーっ!サイ女神様!!」」」」」」」」」」

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