第103話 トワイライト王国改革

 折角回復させてやったのに、鑑定で見るとどうしようも無い兵達です。

「豪君進君気を付けて!兵達攻撃のチャンス伺ってる」

 トワイライト王国とは名ばかりで、人口2000人程…規模は村贔屓目に言って町だね。

 とけなしてるけれど、滅びかけてる人類です良く纏めて維持出来てるって少しは感心します。

 周囲を取り巻く防護壁、あっと言う間に収納完了しました。

「連合軍指揮官!私は少し集中する!辺りの警戒頼むぞ!」

「「「「サイ女神様!任せて!」」」」

 不穏な雰囲気のトワイライト兵達に対する牽制です。


 収納した防護壁を素材に、土魔法で土蔵を建造、3棟出来上がりました。

 やっと無能王ライトが大臣達とやって来てる。

「この暴挙は何事だ!」

「破損した防護壁、修理もせずに放置で何が暴挙だ!寝ぼけるな!!

 そこに居る大臣のトワイ!お前がトワイライト州知事になれ!

 トワイライト兵のお前とお前達12人此方に来い!!」

 あの二人折角回復してやったのに、態度は変わりませんでした。

「ダメな者はどうしようも無くダメだな」

 大臣のトワイと兵達12人が素直に集合した。

「め、女神様?私の名前、なぜご存じなのですか?」

「神の目で全て見た、クズどもの一条の光り…」



「ライト王と大臣達、敵対兵の諸君!私は女神と言って居るで有ろう!私は神の目を持って居る!

 女神聖国にお前達は不要だ!連合軍攻撃始め!!」


 私の号令に迷う事無く攻撃が始まり、一瞬で終わりました。

「連合軍!穴を掘って死骸を埋葬せよ」

 皆命令を遂行してくれてる。


「トワイ州知事と12人の兵士諸君!私の行動は非情な行為と思うかも知れんが、私は女神聖国の王である!辺境のトワイライトに付きっきりで居られ無い!私が不在時運営の邪魔をする存在を排除した!内情に詳しい諸君なら理解出来たはずだ!」

「はい、女神様!充分理解出来て居ります」


「私が建築した土蔵、これはワイン酒造倉二棟と、ブランディー酒造倉一棟である」

「えっ?ワイン?ブランディー?お酒ですか?」

「酒造方は指導する!材料は中央区果樹園の桃太郎マスカット

 茸人マッスルーウムに納品させる!!

 トワイライト州の特産品として酒造でドワーフ国王や女神聖国と貿易するようになれ!」

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