第102話 最後の○印を目指す

「成る程!中央東の山に○印がある」

 地図を取り出し位置確認です。

 中央部最北端にポツンと1ヶ所○が付いてる。

「イグリス神の地図だね」

「これが最後の人類居住区のようだな、それにしても溶岩化したあの灼熱地獄をどう逃れたのか?○が消えずに残ってる」


 茸人マッスルーウムの渡し場に向かう途中、地底村に到着しました。


「め?女神サイ様?」

 連合軍を引き連れた私を見て340ミシレ村長達が恐れている。

「暴君ドワーフ国王は処刑した私がドワーフ王に就任、バッフと言うドワーフを代理に立てた!お前達地底人は奴隷から解放された安心してマタンゴ量産を心掛けよ」


「女神サイ様!感謝します!マタンゴ量産して貢がせて頂きます」

「それは違うぞ、貢ぐのでは無く地底村の特産品として貿易を始めろと言う事だ!」

「ボウエキ?とは?」

「女神聖国がマタンゴを買い取る、その収益で地底村に必要な物を購入すれば良い、時期を見て買い取り商人を向かわせる」

「はっ、はぁ…頑張ります」

「橋を渡り行商しても良いぞ」


 340ミシレ村長理解出来て居ないようですが、商人を向かわせ取引が始まると分かるでしょう。


「さて、面倒事を片付けるか」

「面倒事って?」豪君が不思議そうに言います。

「トワイライト王国救済してやりに行く」

「あぁ!無能王の国が有ったね」


 面倒ですが、又々マッスルーウムに乗って西地区に向かいました。

「無駄な行為みたい、面倒!」


 忘れてた私が悪いんだけど、愚痴りながら南に向けて走ります。

 脳筋華子は身体強化で遜色無そんしょくなくついて来ますが、サンセットとチロルは、ポークマンが背負って走っています。

 それほど急ぐ事も無いのですが、嫌な事は早く片付けたいものです。


 トワイライト王国の防護壁が見えて来ました。

「何じゃ?壊れた防護壁修理もして居らん」

 ポークマン達が魔物オークだった時破壊したところが、そのまま放置されています。

「襲う魔物は居なくなった、防護壁は不要だろう」

 防護壁の上から監視兵がこちらを見てる。

「防護壁をこれから消す!降りないとそこに居れば落下するぞ!」

 親切に声掛けしてやったのに、無視を決め込む傲慢な兵ども。

「警告はしてやったぞ!落下して死ぬなよ!」

 防護壁を順に収納して行きました。

 見せしめに無視を決め込む兵の立つ防護壁を一番に収納します。

「うっ!ぎゃぁ!!」

「い、痛てえ!!」

「忠告を無視する兵は、我が女神聖国に不要だ!」

「と言いながら、サイちゃん回復魔法をかけてやってる」

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