第101話 ドワーフの王にうま味無し

「ただ酒に強いだけの無法者、ドンゴみたいな奴に王に成られるとドワーフが滅びるぞ!

 女神聖国サイ女神が命ずる!以後王に成るためだけの呑み勝負を禁ずる!!」


「「「「「「「「「「う~~~っ」」」」」」」」」」

 多くの不満の声が上がりました。


「勘違いするな!単純に考えるな!王に挑戦するなら、政策を打ち出し正当な全員の投票の後、投票で勝った方が呑み勝負のお膳立てをし、仕上げに呑み勝負で決着をする」


「「「「「「「「難しくて分からん?」」」」」」」」

「私が言ってる事理解出来んドワーフは、王に挑戦出来んと言う事だ!!」


「成る程!バカや無能は挑戦権が無いと言う事か?理解した!」

「唯一理解出来てるバッフさんを、ドワーフ国王権限でサイが国王代理に任命します!バッフさんが代理を勤めてくれるなら、安心して始祖ドワーフ国王の調査に出掛けられます」


「国王代理なら引き受ける!始祖エンシェントドワーフが束になっても敵わない神の様なサイ様が国王を続けて下さるのが条件ですが」


「言って置くが、私は全ての種族の王『女神聖国』女神サイである!当然呑み勝負以前の最初からドワーフの王でもある」


(と言って逃げるのは、ドワーフの王になってもうま味無いから)


「私の異種族混合軍を見るか?豪君全軍ドワーフ国前に集合させて!」

「サイちゃん了解!皆シビレをきらしてる!喜ぶと思うぞ」



「おぅ?全種族の王とは真実であった!」

 目立つトカゲ人に大勢の小鬼やポークマン少数でも非常に目立つケンタウルス達、最前列に整列するメズ将軍率いる獣人部隊!!ドワーフ達一目で尋常で無い軍隊と分かったようです。


 ドワーフ達の尊敬の眼差しを受け、東山の始祖ドワーフ国の探索に出掛けました。

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