第100話 遠隔噛み付き再び
手加減されたドゴスは、直ぐに意識を取り戻しましたが、隙を伺って気絶した真似を通して居ます。
薄目で確認していると、挑戦者のサイと同じ、痩せ細った子供が二人駆け寄って。
「「サイちゃん!おめでとう!サイちゃんって凄く酒に強かったんだな!!」」
「豪君と進君もお酒で酔わなく、と言うか全ての状態異常に成らない身体に成ってるでしょ、あの時イグリス神が私達の身体を変えた」
「それでか、酒飲んだはずが、不味い水を飲んだ様だった」
「酔わないけど、味は分かるんだよね!ドワーフのお酒美味しく無い!!」
むっくり起き上がったドゴスに、サイ達は気付いて居ません。
ドゴスは、一番近くに居た進の首を後ろから掴みます。
「サイとやら!弟の命を助けたければ、即刻国を出て行け!!国外追放だ!!」
「審判!ドワーフの神聖な勝負に泥を塗る、この無法者殺して良いか?」
「はい!これだけ多くの国民の前での無法!生きて居ても、もう誰も相手にしません!」
意表を付くなら、恥ずかしいけど入れ歯飛ばし!
「必殺!遠隔噛み付き!!ぶふぉ!!」
サイの入れ歯は、目に見えない速度で、ドゴスの首に噛み付きました。
「「「「「「「「「「「「おぅーーーっ!!」」」」」」」」」」」」
群衆から、歓声が起こりました。
ドゴスを調べるふりをして、大急ぎ入れ歯を浄化、光速で口内装着完了!!
「久し振りに見た!サイちゃんの必殺技!」
「今回も、謎の遠隔噛み付き!!見事に決まった!!」
なぜか入れ歯飛ばしやると相手は絶命する、二人が言う様に
ドゴスは絶命してました。
「サイ新王様が初仕事、手の付けられない無法者ドゴスを処刑して下さった!!」
「「「「「「「「「「おぅーーーーーっ!!!」」」」」」」」」」
振る舞い安酒を、しこたま呑んでほろ酔いの立会人達から大歓声が起こりました。
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