第79話 残留者発見
昨夜の轍を踏まないよう、昼食は鉄板を150ヶ所設置、銘々バーベキュースタイル鉄板焼で、野菜と肉を焼いて食べて貰います。
肉や野菜の切り分けは、魔女達を始め小鬼や豚人が手伝ってくれました。
これを機会に、亜人に料理を教え当番制にするのも良いかも。
タレは、桃ダレを量産し、煮芋は間に合わないので、コピー量産でズルしました。
コウガ神様のお陰か、森に漂う旨そうな匂い、以前なら魔物が押し寄せて来てもおかしくない、大胆な行為ですが思惑があります。
臭いに一番敏感な、狼人キアラとメイがやって来ます。
「女神様!森の奥から、こっちを見てる人間が居る」
「汗と汚れで、とっても臭いの」
「臭い人?どこ?連れてって」
「女神様!こっちだよ!3人が見てる」
連れられて来たのは、楓の森を少し入った所です。
「女神様、あそこ」
メイが指差した方向を眺めましたが、何も見えません。
ダメ元で声を掛けます。
「私は女神聖国の国王!女神サイです!!滅びた国の生存者探しにやって来ました!」
髭もじゃの、汚いボロを重ね着した男が顔を出しました。
空かさず、鑑定します。
【サンセット王国、元国王サンセット】親とはぐれた2人の少女を保護して、生き延びて来た。
「サンセット王、魔物から隠れ食べ物に不自由しながら、二人の少女を保護して、良くも頑張って生き延びて来られた!」
「何故?私の名前が分かった?」
「神の目で見抜きました」
初対面、張ったり噛まして、優位な位置に立つよ!!
「女神と名乗られた!神の目か分からんが、不思議な力をお持ちのようだ!出て行くが、食べ物をわけて欲しい!」
得たいの知れない人間より、謎の神の方が警戒の意味を無くせたようです。
出て来た3人は、何れも汚れきっていて、少女2人は怪我しているのか足を引きずって歩いてる。
「サンセット王?怪我をしてます?」
「いや、怪我では無い、私達は凍傷にやられて居る」
「ちょっと待って!治してあげる!凍傷治れ!!チチンプイプイ」
3人を光が包み、収まった時には驚き顔の3人でした。
「続いて、浄化!!清潔になれ!!」
3人は私に平伏し「「「女神様!!」」」
ちょっと、刺激が強すぎた?
平伏す黒髪(汚れでグレイ)女性が、同時召喚者とは、この時サイは気付ませんでした。
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