第71話 ユーフラット神に感謝された

 必死に逃げて、気付くとゴウギ侯爵領でした。

 大河周辺を魔物ごと焦土にした、広大な魔物棲息地を、一気に駈け抜いてた。


 安堵に経たり混む私の前が、ユラユラ歪んで、一目で神と分かる美少年達が現れました。

『サイ様、アホ神は疲れて昏睡中、一言お礼を言いに参上致しました!』

「アホ神って、イグリス神の事?」


『はい!アホで考え無しの、イグリス神の神力を、上手く乗せて使い果すご努力、感服しながら拝見致して居りました!』

「見てたの···」

『お陰様で、アホ神は1000年程昏睡致します!

 私達全員サイ様に、力をお貸し致します!素晴らしい世界に改革して下さいませ』

『私はユーフラット神の筆頭眷属コウガと申します!魔物殲滅のご助力致します』

『私はナイル、今の内に迷惑な転移ドアを処分致します』

『私はミシ、煮えたぎる地を肥沃な大地に致します』


「ユーフラット神様、コウガ神様、ナイル神様、ミシ神様、ご助力嬉しく思いますが、地上世界に直接介入、宜しいのですか?」

『アホ神が眠って居る1000年は問題無いです!』


 千年も人は生きられ無いよ、特に私は70歳···後、15年位かな······。

「有り難う御座います!当分はご助力頂けるようで、凄く期待して居ります!」

『サイ様に喜んで頂けて、取り合えず今言った事を終らせます!その後望みを仰って下さい!では』


 現れた時の様に、辺りが揺らぎ4柱の神達は消えていました。


「「サイちゃん?何か凄い事いってたよね?」」

「え~と、中央より南煮えたぎった大地を、肥沃な大地に?」

「それもだけど」

「召喚のドアを消滅?」

「それも言ってたけど、魔物殲滅って言って無かった?」

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