第三章 詰み掛け世界に誰がした

第64話 スタンピードでは?

 魔物の棲息地として、知られているのが、所謂いわゆる魔物の森である。


 女神聖国西の外れを、北東から南西に流れる大河、その川向こう一帯に、鬱蒼と茂る森全てが魔物の森と呼ばれて居る。


 では、大河のこちら側は安全、魔物は大河を渡れないかと言うと、そうとも言えない、どう渡ったか不明だが、大河のこちら側の森にも魔物が多く棲息している。


 十数年前は、大河の恵み水産資源が活用され、大河を利用した物資の搬送も行われて居たと聞く。

 それが今では、大河に近付く事も出来ない。


 女神聖国の西の外れ、最も危険な位置に領土を持ち護り抜いて来たのが、辺境侯爵ゴウギ将軍である。




 ロゴス宰相から、この世界の魔物事情の講義を受けて居ます。


 豪君も進君も領地運営順調みたい、豪君は鉱山を利用した金属製品産業、進君は牧畜食肉に乳製品加工業を主に、改革を行って入植者が増え人口増加中とのことです。


 一番不安だった、ミドロ領が予想の斜め上を行く発展を見て、一番の驚異魔物対策に取り組んで居ます。


 最初の目標は、大河のこちら側、魔物の棲息地から魔物を駆除する事。


 危険度が予想出来ないので『真っ赤な血の11』から、忙しく領地運営してる、豪君進君を外し、再編集します。

 魔女隊の5人は主力メンバー、メズ達の教育で、戦力として見込める牛人11人、狼人15人。

 予想した通り、牛人も狼人も10日過ぎると、耳と尻尾以外、顔が人と見分けが付かない、美男美女に変わりました。


 メズが獣人隊将軍、総指揮官。

 牛人隊オクス隊長以下10名、全員が身体強化と、風、水魔法攻撃が出来る様になってる。

 狼人は8人と7人の隊に、8人の女性隊の隊長にメイ、7人の男性隊の隊長がキアラ、男女全員身体強化、風と火魔法攻撃が出来ます。

 ダズとゴズは副将軍ですが、遊撃手として自由行動させます。


 最後に私の指揮で戦う、魔女隊の5人、人化が自由に出来るタウル達4人、計9人が側近隊です。

 セント隊長、トール隊長が各10人ずつ率いる、ケンタウルス隊も私が指揮を取ります。

 セント、トール以外のケンタウルス達は、身体強化以外使えませんが、遠距離攻撃は、身体強化で打ち出す矢の威力が凄まじく、充分戦力になります。

 接近戦は、馬の身体に装着してる金棒で、敵を叩き潰す力業で、魔法が使えないデメリットは有りません。



 現在救援要請が有った、ゴウギ侯爵領に向け全力疾走中です。

 魔物が大量に移動して来て居るとか、控え目な表現ですが、これって有名なスタンピードだよ!

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