第63話 意外!ミドロの成果

「取り潰した2侯爵領を、どうすれば混乱が起きんだろうか?」

「女神様の、お二人の使途様に、それぞれ統治して頂くつもりです」

「ロゴス!それは······豪君、進君!やって見る?二人が統治って意外に良いかも」


「俺リュウザキ侯爵領と改名する」

「僕はミナサキ侯爵領にする」


「お二人の侯爵領に所属する、旧王国軍の内中隊長、二名の男爵と精鋭兵士100人ずつ、護衛にお付けします」


 豪君には、サリア男爵軍が、進君には、テリス男爵軍が護衛に付き、準備が整いしだい統治に向かう事になりました。


 ジムニーかバイクを使えば、二人の領地の行き来って1日掛からない距離、100キロは離れて居ないそう、二人相談し合って良い統治するでしょう。


 追放した、旧侯爵勢力が邪魔をしなければ良いが、その事は少し心配では有りますが、二人は強いし護衛は優秀だそう、余計な手出しせず、どんな発展させるか楽しみにしましょ。


 それより、今目の前に居る厄介者、どうしましょ?

「女神様!放置プレイは寂しいよ!」ボコッ

「うっう~\(^_^)/女神様~」ボコッ


「ロゴス、何か良い案有ります?」

「小さな男爵領を任せる予定です」

「こいつに任せても大丈夫?」


 不安満載ですが、宰相が言うので、ミドロを男爵に降格させ、漁村を含む海辺の領地を与え、成り行きを見る事になりました。


 元々害虫貴族どもに適当にあしらわれ、威厳も権力も無く生活は質素、男爵に降格されても、意味が分かって居ないのか、自由になれたのが嬉しいのか、良く分からないミドロです。


「女神様!統治立派にこなしたら、ご褒美下さいね!」ボコッ!!

「ふへっ!元気が出たよぅ!!」

「···(殴って喜ぶ変態には···)大成功の褒美は、撫で撫でしてやる!!」

「わぁ~い!!頑張る!!」(こいつ本当に16歳か?)


 何か、ミドロの好物がハートマト(ハート型のトマト)と、ハート芋(歪な良く見ればハート型の芋)だそうで、大量に持って男爵領に、元気良く出掛けて行きました。




 豪君達の侯爵領より、心配でミドロと従者の馬車が、男爵領に到着の知らせを受けて10日後、身体強化で全速力、確認に行ってみました。


 コッソリ見ると。

 大勢の村人を集め、作業説明してる。


「良いかい!芋の芽が出て居る所を大きく切り取り、種芋にするんだよ!!」

「「「「はい!!」」」」


「そっちは、ハートマトの中のドロドロ!これが種だよ!腐葉土と釜戸の灰を混ぜ混んだここに、一塊ずつ植えて苗を作るよ!!」

「「「「「はい!!」」」」」



⦅意外?ちゃんとやってる!⦆




 意外な事に、偶然か塩害に強いトマト種と芋種の作付で、大成功を納めたミドロ男爵!

 男爵トマトと男爵芋と銘打って、特産品として出荷、トマトも芋も非常に甘い出来が大評判になり、漁村なのに農産物で豊かな男爵領にしてしまいました。


 男爵芋と男爵トマト、それに豆をコリコリ食えば、普通に栄養が足りる、貧民街や荒れ地に住む食い積め者の、餓死者が急激に減ったそう、安価な芋とトマトで餓える事がなくなった貧民の多くが、ミドロ男爵を崇めるようになりました。


 驚きですね!!イグリス神様って、これを予想されてた?





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 第二章終了

 引き続き、第三章 魔物との攻防編を投稿する予定です。

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