第58話 ケンタウルス達

 結局怒涛の勢い、10日程で22人のケンタウルスが生まれました。

 ルシー達の出産は大変でしたが、メズやルシー、タウルが出産介助を確り出来だし、次に生まれた子達も出産介助してくれて、終りの方は随分楽になりました。


 二回目の波、最初に生まれたセントとトールが、器用で出産介助上手に出来ていていました。


 ケンタウルス達は、全員走る事も普通の会話もこなしています。

 今は、木剣でチャンバラごっこ?剣術指導メズがしてるのに、遊んでる子が何人か居ます。

「良い!木剣でも、怪我や骨折するよ!チャンバラ止めて!剣の振り方、受け方の基本を教えるから、確り覚えて!!チャンバラで遊ぶのはその後!!分かった?」

「「「······」」」

 遊びを止められ、ちょっと不満そうにしてる。

「お姉さんが、折角教えてやるのに、返事をせんか!!」

「「「うぃ~っす」」」

 ボコ、ボコ、ボコッ


 メズは軽く木剣で、不真面目な3人の頭を殴り

「返事は「はいっ!」だ!!」

「いてぇな!メズ姉」

「ゲンタ!ゴンタ!ボンタ!チャンバラしたかったら相手してやる!3人纏めて掛かって来い!!」


「おっ!3人で掛かって、メズ姉ボコってやる!!ゴン!ボン!行くぞ!」

 ゲンタ達3人が、木剣を振り降ろした所、メズは残像を残し消えて居ます。


「どこに攻撃してる!!確り相手を見んか!!」

 メズは3人の後ろに居て、3人のお尻を蹴って居ます。

 ビックリして、振り返る3人の木剣が、手を離れ空に舞いました。

 メズは再び、軽く3人の頭を打ちます。


「メズ姉!ズルい!!」

「ズルく無い!!皆も練習すれば、これ位簡単に出来るよ!!」

「よし!訓練頑張って、メズ姉やっつける!!」

「ゲンタが、頑張って私に勝つ?100年掛けても無理よ!!」


 メズは強いだけじゃ無く頭が良い、上手く煽って皆に遣る気を起こさせてる。

 ダズとゴズは補助に徹し、素振りを行うケンタウルス達に、個別に剣の握り方や振り方を指導して回ってる。


 タウルにルシー、タウロ、ケンタの4人は、メズの動きを身体強化と見抜き、模倣し身体強化出来きる様になってる!!

 馬の力強さに身体強化です、転移している様な、目に見えない動きをしてます。


 ヤラカシタ責任、魔法指導を含め、私が指導する事にします。

「メズ!タウル達4人は、私が個別指導するよ!!」

「女神様!タウル達の後、私にも個別指導お願いします!!」

「そうね?古武道の体術や含み針、指弾も教えて無いね、分かった!!」


 身体強化掛けた指弾や含み針、魔法並の威力になりそう。

 4人を鑑定してみます。

【タウル】ケンタウルス族、女の子。サイが念入りの回復魔法を掛けた為、並外れた知能を持つ超人。

【ルシー】ケンタウルス族、女の子。並外れた知能を持つ超人。

【タウロ】ケンタウルス族、男の子。並外れた知能を持つ超人。

【ケンタ】ケンタウルス族、男の子。並外れた知能を持つ超人。


 分かってたよ、鑑定って微妙に役立たず。

 繰り返し鑑定!凝視!!

【タウル】【タウル】【タウル】ケンタウルス族、女の子。サイが念入りに回復魔法を掛けた為、並外れた知能を持つ超人。

 身体強化だけで無く、回復魔法、病気状態異常回復、攻撃魔法等魔法特価型超人。完全人化も可能。


 何気無く、鑑定で見えてる【完全人化】を突ついてみます。

「あれ?タウル?」

 タウルは、少しよろけてる。

 大急ぎ収納から、スパッツを出して履かせました。


「「「女神様!タウルに何したの?」」」


 凄い発見したかも!

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