第55話 建国祭で誤魔化す、近衛隊長は見てた

【ミドロ王の処刑中止】理由、ミドロは改心した様子、サイ女神は殺人を好まない!

 予定変更、明後日正午より建国祭を行う。

 振る舞い料理に酒、飲み放題食べ放題!!


 告知を受けた住民達は。

「何と慈悲深い女神様だ!!」

「建国祭が楽しみ!!」

「あんな暴君を許される、真の女神様だ」


 おおむね好感度の良い評価です、発言の報告を受け、ニマニマするサイちゃんでした。



 王宮の料理人が10人も居ました。

 厨房を見た感じでは、まともそうな料理人です。

 しかし、10人は多いでしょう!

 料理長マナイの話では、貴族用料理の料理人5人、使用人用料理の料理人4人だそう。

 無駄飯喰らいの貴族を、サックリ解雇すると、5人を有意義な使い方が出来るって事ね!


 メイド30人と10人の料理人に、建国祭の振る舞い料理を今から準備するよう指示を出し、近衛兵に王都の食堂25店の料理人を召集、建国祭の振る舞い料理の応援を命じます。



「ロゴス!!使える官僚と、無能解雇する官僚の選別をこれから行う!協力を頼む!!」

「はい女神様!!お任せ下さい!」


「因にロゴス、取り巻き家臣に使える奴居ないか?」

「全く居りません!!害悪あるのみです!!」


 官僚が働く、事務所に入りました。

「この事務所には、王宮運営担当の事務官が居ります」

 50人程の官僚が、のんびりして居ます。

「で?ここで使える奴は?」

「居りません!私腹を肥やす事は上手い奴等、害虫です」


 お供の近衛兵30人に命じます。

「ここの奴全員拘束!逮捕せよ!!」

 近衛精鋭隊、流れる様な逮捕術が見られました。

「害虫は転がせておけ!!次に行くぞ!」


 5ヶ所の事務室を廻り、250人の官僚の内150人が害虫、100人が無能······結局一人も使える奴が居ませんでした。

 貴族のバカ息子どもを、権力でねじ込まれ出来た部所、真ともなはずがありません。


「こんな酷い状態で、よく国が成り立って居たな?」

「平民の区長30人が優秀ですから、何とか成り立って居ます」


「今まで冷静に、良く見て居ったな!近衛隊長ロゴス!お前を宰相さいしょうに任命する!!

 使える人材を、貴族平民問わず、早急に集め、国政を正常に行える基礎を固めよ!!」


「はっ!!微力ながら、懸命にお仕え致します、女神様!!」


 様子は随時見届ける必要はあるが、ロゴス宰相に丸投げ出来るな。

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