第54話 ミドロ王は意外だった
兵達に、【明日正午王宮前広場にて、ミドロ王の公開処刑を行う】との告知を告げて回らせ、全住民に徹底させました。
処刑を決行する前に、一応鑑定してみます。
【ミドロ王】狂暴な魔物の驚異、居住可能な地が魔物に侵食されて行く。軍隊で魔物討伐対処不可能な為、一縷の望みで勇者召還を行った。
暴君では有るが、人民の事を考えての、違法召還だった。
「こんなの、見たく無かったよ!何で寄によって、今回だけ詳細に鑑定されるの?」
⦅もしかして、イグリス神の操作?ミドロ王は生かして活かせって事?⦆
「豪君、進君!ミドロ王を鑑定してみて!」
「ん?」
「豪!!鑑定してみろ!これって?」
「あぁ!これじゃ、処刑出来んわ!」
おとなしいと、不審に思い、ミドロ王を見ると、うっとりトロケた顔で私を見てる。
「気持ち悪い!!何だその顔は!」
「女神様!また殴って叱って下さい!」
わっ!気持ち悪ぅ!!
反射的に、ミドロにグウパンチしてました。
「あぁ~ん、女神様ぁ」
「ひっ!何だよ?キショ!!」
叱られた事も、増して殴られた事など、一度も無かったミドロ王です、サイちゃんのグウパンチで、変な方に目覚めたのかな?
「ミドロ!歳は?」
「16歳です、女神様」
おっさんかと思えば、少年なのか!
スパルタ再教育で、綺麗なミドロになるかな?
今のミドロには、スパルタはご褒美かな?
想像したら、身震いが起こりました。
私に、女王様気質は無いよ。
「取り合えず、縛った縄を解くから、その服何とかしろ!」
キンキラガウンを脱がせ、シルクのカッターシャツ?も脱がせた。
ピッチリタイツ風のズボンも脱がせ、パン一にする。
パンツは紐で縛るチョウチンブル風、これも脱がせた。
白く滑らかな肌、華奢な身体、下には可愛いチョンが有るので、男の子は間違い無いが、女性寄の中性的な身体です。
(私、ショタコンじゃ無いよ?ゴズ達で芽生えた?一寸悪戯したくなるよ?)
「豪君!服一式こいつにやって」
豪君収納から取り出し、ミドロに押し付けてた。
ミドロは見馴れない服を眺めて居たけど、着方が分からない様子。
「女神様!着せて!」
ボゴッ!!
反射的に殴っていました。
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