第52話 ミドロ王宮攻め

 ゴリス将軍の「見届けよ!」の言葉に、住民がゾロゾロ着いて来ています。

「これは、派手な演出、魔女隊にメズ小隊、私に豪君進君『真っ赤な血の11イレブン』が、魔法全開で制圧しますか」


 王宮門を守る守備隊100程に、強風魔法をぶつける。

 手加減してやってはいるが、11人の魔法で綺麗に吹っ飛んでいます。

「邪魔をするな!!『我ら女神と使徒隊【真っ赤な血の11イレブン】』が、ミドロ王に仕返し!討伐するだけだ!お前達が敵対しなければ見逃してやる!」


 尚も襲い掛かろうとする兵達には、爆風をお見舞いします。

 大勢の見学者への、過剰サービス、住民から期せずして歓声が上がりました。


 魔法を、見たことの無い人達には【女神と使徒隊】が浸透、神の御業と思えるようです。


 流石に爆風は、オーバースキル、多くの兵が手足を骨折して痛みに転げ回ってる。

 運の悪い者は、木の葉の様に舞った剣に、手足を切り落とされています。


「全回復せよ!!チチンプイプイ!」

 100人の守備隊を光が包み、光が消えると、何事も無かった様に、五体満足に再生されていました。


 全員呆けた顔で己の身体を見回し、一斉にひれ伏します。

「女神様!!」


 見学の住民達から、拍手と歓声が贈られました。

「むふっ!気持ち良いね!!」


 邪魔が無くなったので、門を通りエントランスから、階段を登って行きます。

 3階最上階にミドロ王が居ました。

 滑稽な程、豪華な動き難そうな衣装を身に纏い、家臣に指示を出しています。


「お前達は何者だ!!王の御前だ!平伏せ!!」

 取り巻き家臣が、何かほざいてる。


 女子供が何をしておる?と言った顔の、ミドロに言ってやります。

「ミドロ!!お前が違法召還した、女神と使徒である!!成敗に来た!!」





 ▽▽▽▽▽

 又々神界です。

 ユーフラット神の進言、膨大な神力を使い、強引に見る方法も有りますが、神力を与えた少女を基点にし、神力を探れば楽に下界を見る事が出来ます。じゃと。

 そんな方法が有ったのか!!


 と、言う事で今下界を見て居る。


『おぅおぅ!良い所で繋がった!!

 少女よ、サイちゃんじゃったか?ミドロを殺しては成らんぞ!!』


『このサイと言う少女、無茶苦茶やるのう?見るぶんにはスカっとして小気味良いがのぅ。

 別に儂、サイちゃんに世界の平定を命じては居らんが···

 楽しませてくれるなら、応援して遣らん事も無いぞ!!

 ······そうじゃ!!鑑定をレベルアップしてやろう!ミドロを見るんじゃぞ!!』


 はて?儂、最近独り言が多くなった様な?

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