第50話 増える獣人

 少数精鋭のトシナガ王国軍に、新たな戦力が加わりました。

 たった3人ですが、小隊長メズ隊員ダズとゴズの馬人小隊です。

 正式入隊式を、急遽行いました。


 3人が長剣を背負い整列し、誓いの言葉「「「女神に忠誠を誓います!!!」」」

 我が子達の晴れ姿に、アル達馬人族が嬉しそうにいなないて居ました。


 魔女隊と共に、メズ小隊も私の親衛隊になりました。


 入隊式が終った所で、メズ達が遠慮しながら言ってきました。

「女神様!血の臭いがします」

「血の臭い?どこから?」

「「こっちです!」」


 着いて行くと、刃物で傷付いた15頭の小さな牛?が一ヶ所に固まって、回りを犬?狼?···そう!コヨーテに襲われて居る所でした。

「皆!犬みたいなのを攻撃!!」

「風を一掴み!暴風!!」

 咄嗟の攻撃は殴った方が早い?

 メズ達は、瞬間移動の様に、コヨーテに襲い掛かり、殴り跳ばしています。


 私が暴風で一匹倒す間に、メズ達は6匹のコヨーテを、殴り跳ばして居ました。


 15頭の大型犬位の牛に「完全回復!!」回復魔法を掛けます。

「女神様!オ助ケ下サッテ、アリガトウゴザイマス、私ハ族長カウベルデス」

「また、やってしまった!人化してる」


「大勢ノ人間ニ斬リ付ケラレ、我ラ3千人居タ仲間ガ、散リジリニ逃ゲテ、残ッタノハタッタコレダケ」


 どうやら、この小牛達が、セキガ原の不毛の原因みたい。

 草を求め移動を繰り返し、運悪くミドロ軍と遭遇、食料として狩られたようです。


「女神様!7匹の犬、まだ生きてるけど、息の根止める?」

「特種回復やってみる!回復して、まだ敵対するなら殺って!」

 瀕死状態のコヨーテを、一ヶ所に集めてくれてる。

「完全回復!!」


「ウワォ?女神様!オ情ケ掛ケテ下サッテ、感謝シマス!!女神様ニ忠誠ヲ誓イマス!!」


 この2種族から、どんな子供が生まれるか楽しみ!

「もうやけっぱち!!ガンガン獣人誕生させるよ」

 アハハッ!居直るしか無いよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る