第40話 天下分け目の大決戦1

 アルフォンヌの配下、馬人族が駆け巡り、ミドロ軍の進行状況を逐一知らせてくれます。

「女神様!敵軍ハ、凡ソ一日ノ距離デ、野営シテ居リマス!!」

 との報告から5日経ちました。

 アハハッ!馬人族の走行距離で1日でした。


 お陰で、何度もシュミレーション戦闘出来ました。

 セキガ原全域の、大きな窪みは全て埋め立て終了してます。

 土魔法って便利ですね。


 準備万端、待ち構える王国防衛軍の前に、やっとミドロ軍偵察隊が見えて居ます。


「そこの騎馬隊は、男爵領を不法占拠しておる賊どもか?」


「我らはトシナガ王国防衛軍前哨隊である」

 ゴリス将軍のドラ声が響きます。


「トシナガ王国?認めん!!」

「認めは不要!!ミドロなど我ら100騎で殲滅してやる!!ゴウギ将軍に死にたく無くば、尻尾巻いてトンズラせよ、と伝えろ!!」


 嘲笑いながら、偵察隊は帰って行きました。


「ゴリス将軍、無謀な馬鹿者の演技上手かったぞ!!」

「女神様?本気で受け答えしましたが?」

「そうか···まっ、良くやった!!」


 ミドロ軍がやって来ました。

 私達を少数と侮って、突撃してます。

 先頭が1.5キロ後方は4キロ先、防衛軍が洋弓を斜め45度の角度に構えます。


 ジムニー30台を出しました。

「ダイス戦車隊乗車!」

「総員乗車!エンジン始動、出撃は警笛で指示する!!」


 私の合図で、防衛軍は矢を射ます。

 戦車隊も同時に発進。

 矢は飛んで行くだけ、ヘロヘロで威力は有りませんが、上空から降って来る矢は驚異、ミドロ軍は盾を上に向け矢を防ごうとしています。


 戦車隊が15台右翼を削り、15台が左翼を削る。

 各15台の連係は訓練通り、徐々に敵の内側に向け削って行きます。


 私達8人は敵中央に、魔法をぶっ放しました。


 モコ達魔女隊の爆裂風魔法、練習より威力が上がってる!

 私も負けてないよ!

「闇を一掴み!爆裂!!」

「闇の聖霊王力を示せ!爆裂!!」

「封印を解き放さん!爆裂!!」


 短縮してますが、相変わらず、何とか病だね。

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